本屋は燃えているか

ブックストアの定点観測

信じちゃいけない身のまわりのカガク あなたはそれで、本当に健康になれますか?

この本字体がトンデモの雰囲気を漂わせていますが漂わせていますが・・・

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「信じちゃいけない身のまわりのカガク あなたはそれで、本当に健康になれますか?」渋谷研究所X 著、菊池誠 著(リットーミュージック

もうダマされるのは、終わりにしよう。
世の中にはびこる、カガクっぽいものを検証&一刀両断!

科学的でないのに科学的な根拠があるふりをする“ニセ科学"たち。こういった本当かウソかわからないような健康情報、出所のあいまいなマスコミ報道/口コミ情報などが世にはびこる案件をピックアップし、(架空の研究所である)渋谷研究所Xの亀さんと六さんという二人の研究員が、ボケたり突っ込みを入れたりしながら、その真相に迫ります。また、本文とあわせて大阪大学教授である菊池誠氏による、“学術的な視点での見解"も掲載。本書を読めば “ニセ科学"の本質が鮮明に見えてくるはずです。

科学を担当する放送局員にいわせると、「中味より”エビデンス(証拠)"を確かめることが先」 なのだそうです。著者が科学者であるならば、引用した論文が巻末に整理されていれば、書いてあることの裏が取れます。科学の世界は専門家にもまれた「論文」がまずは頼りになるわけで、証拠がないものは信用しないほうが身のためなのだそうです。

健康本関係の出版社に勤めたことのある知人(現在はフリー)によると、健康本は「ブームを作って売る」という編集部の体質があるのだそうです。まずは読者の不安を煽り、その解決策を他誌より早く提示して売るという、ちょっとアヤシイ編集方針です。ブームが下火になると次のブームのネタを探す。その繰り返しなのだといいます。

医療関係者にしても同様なのですが、たまに免許を取ったがあと勉強を怠っている人がたまにいるらしく、古い情報をもとに見立てを続けるケースもあると聞きました。勉強を怠らない専門家は周囲から信頼されるので、人物評価もあわせて読み解いていくのがリテラシー。素人にはベストチョイスなのかもしれません。