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ブックストアの定点観測

定年男子 定年女子 45歳から始める「金持ち老後」入門!

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「定年男子 定年女子 45歳から始める「金持ち老後」入門! 」大江英樹、井戸美枝 著(日経BP社) 

3000万円ないと老後破産するなんてウソ!妻の年金は「67歳からもらう」のがおすすめ!投資は苦手ならする必要なし!定年男子こと、元金融マンで経済コラムニスト(65歳)と定年女子こと、日本イチ年金通の社会保険労務士(58歳)。お金のプロふたりが本音で語る、「金持ち老後」入門。

定年が近づくとサラリーマンは急にうろたえはじめます。マネープランを真剣に考えてこなかった人は特にそうです。そんな人をカモするのがライフプラン関係の解説書です。とくに信用ならないのは危機感をやたら煽る本です。

給与は段階的に減らされる。年金の仕組みも複雑でよくわからない。年とともに健康に不安が募る。そんな心理につけ込む形で保険を勧誘したり、投資にいざなったりするような人たちがいます。

それはそれで悪くないのですが、それより効果があるのが家計の把握と見直しです。

まずは自分の不安を解消するのが第一歩。私の場合は過去1年の預金通帳の出入りを表に書き写し月ごとの出納を把握することで、自分専用の損益計算書(もどき)を作りました。そしてこれをもとに数年先までの予算の推移を導き出して不要な支出をカットすることにしました。

見直したのは、①「死亡保険」を最低単位に。②「医療保険」を全解約。③スマホはデータSIMにして通話はLINEに。定年後も働く。

お金がないことが実感としてわかると、そこからどう乗り切ろうかという決意と努力が生まれてきます。

そんな方法をわかりやすく説明してくれる本として本書を選書します。