21世紀のいま、世界は絶望郷(ディストピア)だ!
個人の尊厳はシステムに吸収され、貧富の差は開き、
人々は刹那の娯楽にうつつを抜かす。
やがてくる破局……
この暗黒未来は数多くの映画によって描かれてきた!
衆愚世界を描く『イディオクラシー』、
思考停止と搾取を描く『ゼイリブ』、そして『猿の惑星』へ……
選りすぐりの書き手による、映画による警告!
アカデミー賞を初めとして映画賞の季節は映画コーナーのかき入れ時。
なぜなら、映像クリエィターは最新の映像表現に強く引かれるからです。
分断の時代を象徴するかのように、最近よく見かけるのがディストピアの世界観。
ブレードランナーのリメイク作品をはじめ、
マーベルコミックのエンタメ映画も破局がテーマになっています。
この世界を描くなら洋泉社の出版物の独壇場。
高橋ヨシキさんほか気鋭の著者が放つ鋭い評論が関係者の関心を捉えて放しません。