本屋は燃えているか

ブックストアの定点観測

ピアリス

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「ピアリス」萩尾望都 著(河出書房新社

ピアリスがぼくのような目にあってませんように。決して決して、ぼくのような目にあってませんように。“ユーロ カルカーシュの予言者”より。願いに力があるのなら、あたしは一番にこのことを願おう。いつか、ユーロに会えますように。“ピアリス「9×7」”より。萩尾望都のSF世界。

萩尾望都が90年代に「SF作家・木下司」の名前で執筆・発表した幻のSF小説『ピアリス』を初単行本化!  なのだそうです。年配の放送局員の間にも熱心な萩尾ファンがいます。それによると、小説だけではあの萩尾作品のイメージを掴むのは難しいのだそうで、代表作の視覚的な設計や展開を想像しながら読むことを強く奨められました。著者の制作風景は「漫勉」などで克明に取材されているので、その様子を見てから読むというのもありなのだそうです。

ピアリス

ピアリス

 

 

8月の「このマンガがすごい」ランキング・オトコ編

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オトコ編 第1位

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「1日外出録ハンチョウ」福本伸行、萩原天晴、上原求、新井和也 著(講談社

地の獄…! 底の底…! 帝愛地下労働施設…! 劣悪な環境である地下にいながら「1日外出券」を使い、地上で贅の限りを尽くす男がいた…! その名は大槻…! E班・班長にして、1日を楽しみ尽くす匠…! 飲んで食って大満喫…! のたり楽しむ大槻を描く、飯テロ・スピンオフ第1巻‥!

1日外出録ハンチョウ(1) (ヤングマガジンコミックス)

1日外出録ハンチョウ(1) (ヤングマガジンコミックス)

 

第2位

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「エマは星の夢を見る」高浜寛 著(講談社

舞台はフランス。フードライターのエマは、ミシュランガイドの調査員になるという子供の頃からの夢を諦めきれず、ミシュラン本社に履歴書を送付する。9ヵ月後、調査員のポストに空きができたという連絡を受け――。元ミシュランガイド調査員の実体験を漫画化。知られざる彼らの日常とは?

第3位

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HUNTER×HUNTER冨樫義博 集英社

天空闘技場でヒソカとクロロの死闘開始!! 新能力を披露しつつヒソカを追い詰めるクロロ。極限の闘いで勝つのは!? そして、ついに暗黒大陸へ出航したクラピカとカキン王国王子達。だが早速不可解な死が…。 

店頭に並んだと同時に完売しました。「連載が溜まった頃に単行本が発行され、しばらく休載の繰り返し」と書店員が語るほど、自由気ままに振る舞う著者で知られる作品です。 著者の事情もあるのでしょうが、明らかにデッサン段階で商品として世に出てしまう本作は世の中の常識に背を向ける異質な存在と言わざるを得ません。

第4位

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「不滅のあなたへ」大今良時 著(講談社

敵との初めての遭遇の後、フシが出会ったのは、仮面を被った少年グーグー。自らを怪物と自嘲するグーグーに弟として可愛がられながら、フシは人間のように暮らす日々を送る。そんなある日、グーグーは使用人として働いていた酒爺の屋敷から家出してしまう。自分ではない誰かになりたいと願う少年は何者にでもなれるフシにどんな刺激を与えるのか。これは喜びを手に入れる物語。

 

第5位

「青野くんに触りたいから死にたい」椎名うみ 著(講談社

君に触れるなら、死んでもいいよ。これがわたしの愛なんだ。アフタヌーン公式サイト「モアイ」掲載の1話が30000PV突破! 話題の「青野くん」がついに単行本化! 天然少女・優里ちゃんと、その彼氏・青野くん。ごく普通のお付き合いをしていたふたりだが、ある日突然、青野くんが「いなくなって」しまう……。絶対に結ばれないし、触れ合えないふたりの、でたらめで切実すぎるラブ・ストーリー

第6位

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「CANDY & CIGARETTES」 井上智徳 著(講談社

定年を迎えた平賀雷蔵が再就職した先は、超高給! 秘密厳守!! 命の保証もなし!!! 謎だらけの仕事に向かった彼は、凄惨な殺人現場で一人の少女と出会う。彼女の名前は涼風美晴。政府公認の暗殺組織“SS機構”に所属する11歳の殺し屋である――。『COPPELION』の井上智徳が描く新境地! 手を血で染める不道徳クライムアクション、開幕!!! 

 第7位

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「官能先生」吉田基已 著(講談社

ある夏の日、偶然引き寄せられた小説家と謎の美女。そしてそこから二人が紡ぎ出す、狂おしい愛の記録。話題沸騰! 『恋風』『夏の前日』の吉田基已の最新作!!

官能先生(1) (イブニングコミックス)
 

第8位

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白暮のクロニクルゆうきまさみ 著(小学館

12年ごとに繰り返される連続殺人事件「羊殺し」。その犯人である、茜丸(桔梗凪人)の逮捕により、事件は無事に解決したかに思われたが、まだ謎は残されていた。

 

第9位 

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ど根性ガエルの娘」大月悠祐子 著(白泉社

お父さんは大ヒット漫画家で、家族をめちゃくちゃにした人。「ど根性ガエル」の作者・吉沢やすみは大スランプに陥り、ギャンブル、DV、娘の財布からお金を盗む、失踪、そしてビルの屋上から…。衝撃の家族エピソードを実娘が描く、家族崩壊の第1巻。  

15話が話題となった問題作。1話から14話まで描かれてきた「幸せになったように見える」ことが、全部父の機嫌を損なわないようにしてきたハリボテだったことを著者は打ち明ける。

 【ネタバレあり】ネットのマンガ好き騒然 「ど根性ガエルの娘」15話で何が起きたのか - ねとらぼ

 第9位

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ハイポジきらたかし 著(双葉社

妻に離婚を切り出され、会社もリストラされたお先真っ暗の俺は46歳。
どこでこんな人生になっちゃったのかな――と思うや否や、
16歳の自分の中に。時は1986年――。セピア色だった思い出がカラフルに輝きだした――。

ハイポジ(1) (アクションコミックス)

ハイポジ(1) (アクションコミックス)

 

 

拡張するテレビ

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「拡張するテレビ ― 広告と動画とコンテンツビジネスの未来 ―」境治 著(宣伝会議

目次
序章 テレビは拡張している
第1章 SVOD二年目、第二幕
第2章 テレビ番組のネット配信
第3章 テレビ視聴の変化と新しい視聴計測による広告業界の変化
第4章 二度目の動画広告元年
第5章 新しい映像配信サービスはテレビに取って代わるのか?
第6章 ソーシャルテレビ再び
第7章 今後のテレビビジネスと映像コンテンツ産業
第8章 広告コミュニケーションの新しい姿

テレビ局の視点に立った本というより、広告を作る側、広告を打つ側からテレビというメディアの将来を占う本のようです。第5章 新しい映像配信サービスはテレビに取って代わるのか?というテーマが示すように、テレビ目線で業界のあり方をトレースする姿勢が、やや時代に乗り切れていない感じがします。多分想定する読者層は、テレビという時代に育ってきた年配の経営層なのかもしれません。 

 

123人の家 vol.2

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「123人の家 vol.2」日販アイ・ピー・エス

f:id:tanazashi:20170721112132j:plainインテリアショップ「アクタス」で働く社員の家を撮影・編集した「123人の家」待望の新刊です。

インテリア雑誌を眺めていると、こんな暮らしをしてみたい気分になります。プロのインテリアコーディネーターが仕立てた室内を、プロのカメラマンが撮影した写真は理想の住まいを映し出す夢です。しかし、一分の隙も無い室内はいざ住んでみると意外に窮屈なものかもしれません。f:id:tanazashi:20170721111615p:plain

では、人が実際に暮らしている室内を探検しよう。みんなが頭に浮かべていた願望を実現したのがこの写真集です。センスのいい暮らしにあこがれるなら、センスのいい人の暮らしを参考にするのが早道です。それも実際に人が暮らしているものが一番です。

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どんな什器を手に入れて、それをどのように配置すれば空間はどのように見えるのか。住んでいる人が知恵を絞って作り上げた”お宅訪問本”です。限られた予算をやり繰りして作り上げた室内レイアウトは身近に感じられます。

本書で新しい試みとして提案されているのが、印刷媒体にとどまらない情報提供のあり方です。 三次元の情報を上手にパッケージ化されていると感心します。これからの出版のあり方を予感させるような本かもしれません。

youtu.be

写真だけではどうしても伝えきれないお宅の空気感を感じる工夫として360度の動画を撮影しました。無料ARソフトをダウンロードし、お気に入りのお宅のページにスマートフォンをかざすとあなたがリビングダイニングの中心にいて360度ぐるっと見渡した景色が、気持ちのいい音楽と共にお楽しみいただけます。

 

123人の家 vol.2 | おすすめ書籍・本 | デザイン情報サイト[JDN] 

123人の家 vol.2

123人の家 vol.2

 

 

コンプレックス文化論

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「コンプレックス文化論」武田砂鉄 著(文藝春秋

文化はコンプレックスから生まれる。
天然パーマ、背が低い、下戸、ハゲ、一重(ひとえ)、遅刻、実家暮らし、親が金持ち……これまで腰を据えて熟考されることのなかった10個のコンプレックスに向き合い、数々の文献を読み解きながらしつこく考察した評論集。

どうでもいいことを真剣に考えることは、複雑な現代社会を大過なく生き延びるための処方箋なのかもしれません。 誰もが抱く悩みに向き合っている人の姿勢を遠目で見るだけで、この世界に生きていていいんだという気になれるからです。本書の目の付け所やこだわり方は、放送をつくる立場の者にとって、ある意味「教科書」にあたります。補充発注を迫られそうな人気です。

コンプレックス文化論

コンプレックス文化論

 

 

美術展ガイド誌"夏の陣"

その体験は、まだ見ぬ世界への扉になる・・・夏休みを近場で過ごしたい人には美術館がぴったり。常設展とは別に著名な絵画を集めた特別展で個性を競います。出版各社も、今年後半の展覧会をまとめたガイド企画を打ち出して、アート鑑賞を助けます。作家の思いが詰まった一枚を見に出かけてみませんか。

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日経おとなのOFF 2017年 08 月号

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人気の波が押し寄せている北斎の2大展覧会に、史上最大の運慶展、京都国立博物館41年ぶりに国宝200件以上が出展される渾身の国宝展。この夏以降、私たちを圧倒する展覧会が続々開幕。行列必死の熱い内容をいち早くチェック!

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毎年、年の瀬に発売される”美術展特集企画”は抜群の売れ行きを示す「日経おとなのo8ff」。夏に発売される本号では、秋冬の展覧会を重点特集してます。付録のスケジュール表が目当ての読者もかなり多くようです。 

日経おとなのOFF 2017年 08 月号

日経おとなのOFF 2017年 08 月号

 

 

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美術展ぴあ 2017秋冬

●全120展
美術展スケジュール 2017秋冬-2018春

[特集]
2017秋冬-2018春
大注目の美術展7

①日本への憧れ全開!
ゴッホ展 巡りゆく日本の夢
②気付いた瞬間、恐怖が始まる…
「怖い絵」展
③イタリア2大巨匠の"素顔"、ここに競演
レオナルド×ミケランジェロ
④世界有数のコレクションが大集合!
ボストン美術館の至宝展-東西の名品、珠玉のコレクション
⑤浮世絵の技術革新者 春信の優美なる「錦絵」
ボストン美術館浮世絵名品展 鈴木春信
⑥史上最高の天才仏師 その偉才を観よ!
興福寺中金堂再建記念特別展 運慶
⑦日本の美の神髄を知る
京都国立博物館開館120周年記念 特別展覧会「国宝」

[ガイド]
全国美術展ガイド 2017秋冬-2018春
・西洋美術 ・日本美術*東洋 ・現代アートほか

●全国52館 美術館カレンダー2017秋冬-2018春
●全国17館 美術館データ

データベースとしての機能に特化したのが「美術展ぴあ」大小様々の美術展120が紹介されています。「絶対見るべき美術展」といわれても全国120の展覧会をはしごするのもたいへんです。  

 

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和楽8月号

(大特集)驚異の60ページ越え!
若冲も! 北斎も! 永徳も!
日本美術は世界最高の知的エンターテインメント!
日本の美術館大研究
一、日本美術の五大絵師の名作はここにある大調査
二、日本美術の七不思議ミステリーツアーへ
三、ここがすごいぞ! MOA美術館
四、専門美術館&ミュージアムグッズの実力検証
などf:id:tanazashi:20170719110143j:plain

Museo Paradiso! 日本美術は世界最高の知的エンターテインメントです! 和樂編集長 セバスチャン高木・・・和楽のサイトは三誌の中でもビジュアルに凝っています。

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そう、日本美術は美しくて、ポップでモダンで心が浮き立つもの。少しだけ視点を変えてみると、史上最高の知的エンターテインメントとして見ることができるのです。美術館は日本美術が描かれた時代の息吹、歴史や流行、絵師の技と心にふれることができる最高の場所!ね、これはまさに美術館天国!ですよね。

炎天下、待ち時間必至の特別展や企画展に並びたくない人は、ビジュアル重視の和楽を観て楽しんではいかがでしょう。(いち早く品切れしてしまいました)  

和樂(わらく) 2017年 08 月号 [雑誌]

和樂(わらく) 2017年 08 月号 [雑誌]

 

 

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サライ 2017年 08 月号」 

サライ 2017年 08 月号 [雑誌]

サライ 2017年 08 月号 [雑誌]

 

 

週間ベスト10 2017.07.18

ランキングです。 

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東京堂書店神田神保町店調べ(7月18日)

 

1「ランチパスポート 神保町・お茶の水」(DRCマーケティング

 

2「〈淫靡さ〉について (はとり文庫 5) 」工藤庸子 著(羽鳥書店

三島由紀夫賞受賞『伯爵夫人』の衝撃から1年──。"作者"と、『論集 蓮實重彥』の編者が織りなす対談集。2016年7月と12月に、工藤庸子編『論集 蓮實重彥』(羽鳥書店)と工藤庸子『評伝 スタール夫人と近代ヨーロッパ』(東京大学出版会)の刊行記念として行われた二つの対談。ともにフランス文学研究の第一線にあり元同僚でもある二人が、女性・フィクション・大学を軸に、近代から現代を縦横に語る。工藤庸子渾身の書下ろし『伯爵夫人』論も収録。

 

〈淫靡さ〉について (はとり文庫 5)

〈淫靡さ〉について (はとり文庫 5)

 

 

3「蔵書一代―なぜ蔵書は増え、そして散逸するのか」紀田順一郎 著(松籟社

やむをえない事情から3万冊超の蔵書を手放した著者。自らの半身をもぎとられたような痛恨の蔵書処分を契機に、「蔵書とは何か」という命題に改めて取り組んだ。近代日本の出版史・読書文化を振り返りながら、「蔵書」の意義と可能性、その限界を探る。

蔵書一代―なぜ蔵書は増え、そして散逸するのか
 

 

4「ずんがずんが〈2〉―椎名誠自走式マガジン」ずんがずんが編集部 編(本の雑誌社) 

ずんがずんが〈2〉―椎名誠自走式マガジン

ずんがずんが〈2〉―椎名誠自走式マガジン

 

 

5「ボクたちはみんな大人になれなかった」燃え殻 著(新潮社)

 

あの頃の恋人より、好きな人に会えましたか?
糸井重里大根仁小沢一敬堀江貴文会田誠樋口毅宏二村ヒトシ、せつな痛さに悶絶!web連載中からアクセス殺到の異色ラブストーリー、待望の書籍化。

ボクたちはみんな大人になれなかった

ボクたちはみんな大人になれなかった

 

 

6「楽天の日々古井由吉 著(キノブックス)

恐怖が実相であり、平穏は有難い仮象にすぎない。現代日本最高峰の作家による、百余篇収録の最新エッセイ集。短篇小説「平成紀行」を併録。

楽天の日々

楽天の日々

 

 

7「日常学事始」荻原魚雷 著(本の雑誌社) 

ここちよい日常って何だろう?東京・高円寺暮らしのライターが自らの経験をもとに綴る、衣食住のちょっとしたコツとたのしみ。怠け者のための快適生活コラム集。豆腐を使う「かさ増しレシピ」、賞味期限と食品の保存法あれこれ、洗濯ネットの効用、換気と健康の深い関係、日当たり優先の部屋選び…ひとり暮らしの若者たちに伝えたい衣食住のABC。お金はないけど、無理せずのんびり生きていく。

日常学事始

日常学事始

 

 

8「「男はつらいよ」を旅する」川本三郎 著(新潮社) 

西行種田山頭火のように放浪者であり、鴨長明や尾崎放哉や永井荷風のように単独者であった車寅次郎。すぐ恋に落ち、奮闘努力するもズッコケ続きで、高倉健の演じる役とは対照的な男―。なぜ、彼はかくも日本人を惹きつけるのか?リアルタイムで「男はつらいよ」全作品を見続けた著者もまた旅に出て、現代ニッポンのすみずみで見つけたものとは。寅さんの跡を辿って“失われた日本”を描き出すシネマ紀行文。 

「男はつらいよ」を旅する (新潮選書)

「男はつらいよ」を旅する (新潮選書)

 

 

9「今日はヒョウ柄を着る日」星野博美 著(岩波書店) 

『みんな彗星を見ていた』『コンニャク屋漂流記』『島へ免許を取りに行く』『転がる香港に苔は生えない』の人気作家が新境地をひらく、最新エッセイ集。戸越銀座のお年寄りがまとうヒョウ柄の存在に気づき、人間界―動物界のハイブリッド性に敏感になった著者は、いつしか若い世代―お年寄り、記憶―真実、現世―あの世などの境界線上を旅し始めていた……。 

今日はヒョウ柄を着る日

今日はヒョウ柄を着る日

 

 

10「老い荷風川本三郎 著(白水社

第一人者の視点と筆さばき。『〓(ぼく)東綺譚』以降の作品と生活を中心に、老いを生きる孤独な姿を描く。

老いの荷風

老いの荷風