出版界の今年の話題はなんといっても又吉直樹さんの「火花」でしょう。8月に239万部を突破したというニュースが流れましたが、今も衰えるところを知りません。取次先(トーハン)がまとめた11月のベストセラー(注)でも4位に顔を出しています。
ところで、放送局の書店ではどんな本に人気が集まったのでしょうか。11月のランキングを見てみましょう。
- 「共同通信ニュース予定2016」一般財団法人共同通信社著(共同通信社)
- 「NHKはなぜ、反知性主義に乗っ取られたのか」上村 達男著(東洋経済新報社)
- 「ラオスにいったい何があるというんですか紀行文集」村上 春樹著(文藝春秋)
- 「人魚の眠る家」東野 圭吾著(幻冬舎)
- 「大河ドラマと日本人」星 亮一・一坂 太郎著(イースト・プレス)
共同通信のニュース予定は必要な日程がコンパクトに網羅されています。ニュースデスクの机には必ずこの一冊が置いてあります。取材記者の配置など一年の計画が立てる上で欠かせないスケジュール管理帳なのです。
村上春樹氏の著作は鉄板です。東野圭吾氏の著作も並べるだけで売れます。
注:トーハンのランキングでは、1「新・人間革命(27)」、2「下町ロケット(2)ガウディ計画」、3「置かれた場所で咲きなさい」、4「火花」、5「人魚の眠る家」(2015年11月期月間ベストセラー)となっています。放送局の特徴がよく出ていると思います。