喫茶店や電車の中で
「それを読んでいる人を見かけたら好感を持つ本」とは
どんな本でしょうか。
そんな問いかけをするのは詩人の穂村弘さんです。
穂村さんが選んだのは「諸星大二郎の本」です。
雑誌に「モテたければ諸星作品を読むべし」と書いたところ、諸星ファンの知り合いから「全然モテない」というクレームが返ってきたそうです。
「江戸川乱歩などと同様に、諸星大二郎の漫画をまとめ読みたくなる時期がある。近所の新刊書店に既読の作品しかなくても大丈夫。いい感じの古本屋には、必ず諸星大二郎の本が並んでいるものなのだ」
文春図書館:2016.01.14
モテることを目的に本を読むというのもいかがなことかと思いますが、贔屓の作家を誉められるのは悪い気はしません。でもせめて新刊書店に好まれる方が、出版関係者としてはもっとうれしいはずなのではないかと思います。
この記事を読む前に、手に入れたのがこの本。
河出書房新社の時限再版フェアが31日で最終日というので、金曜日につい手を伸ばしてしまいました。
モテようというのが動機ではありません。