新書部門のランキングです。
大阪・ジュンク堂書店大阪本店調べ(2月21日~27日)
- 「京都ぎらい」井上章一*1 著(朝日新聞出版)洛外に生まれ育った著者だから表現しうる京都の街によどむ底知れぬ沼気(しょうき)。洛中千年の「花」「毒」を見定める新・京都論である。
- 「本物の英語力」鳥飼玖美子*2 著(講談社)発音はハチャメチャと完璧の間を狙う。語彙を増やすためには、とにかく「たくさん」読む。文法がまちがっていると「教養がない」と思われる。好きなこと、関心があることで英語を学ぶ。など、話すための基本、難関の試験克服法など日本人が「英語の壁」を乗り超えるための新常識10を伝授。
- 「宗教消滅 資本主義は宗教と心中する」島田裕巳 著(SBクリエイティブ)著者は、毎年恒例のPL学園の花火が「地味に」なっていることから、日本の新興宗教の衰退を察知。日本の新興宗教の衰退は、なにを意味するのか――。
- 「21世紀 地政学入門」船橋洋一 著(文藝春秋)近年、世界を動かす要因として注目されている「地政学」を解説。さまざまな摩擦を地政学で読み解こうとする。
- 「シャルリとは誰か? 人種差別と没落する西欧」エマニュエル・トッド*3 著(文藝春秋)「表現の自由」を掲げたこのデモは、実は自己欺瞞的で無自覚に排外主義的であった。宗教の衰退と格差拡大によって高まる排外主義がヨーロッパを内側から破壊しつつあることに警鐘を鳴らす。
- 「ハーバードでいちばん人気の国・日本」佐藤智恵 著(PHP研究所)
- 「中東複合危機から第三次世界大戦へ」山内昌之*4 著(PHP研究所)中東情勢を歴史や地政学をひもときながら読み解き、今後訪れる「日本人の想像を絶する危機」を洞察する。
- 「戦国の陣形」 乃至政彦*5 著(講談社)甲斐武田氏と越後上杉氏が取り組んだ軍制改革の中身とは!?日本の戦の陣形の変遷を7世紀後半の律令時代からたどる。有名な「鶴翼の陣」ですら形やイメージが明確でないのだという。豊富な図を用いて陣形の謎に迫る。
- 「世界最強の女帝 メルケルの謎*6。」佐藤伸行*7 著(文藝春秋)一見冴えない東独出身の物理学者・理系女子が独首相となり、ヨーロッパを牛耳るに至ったのはなぜか? 東独仕込みの驚異の政治力の源泉に迫る。
- 「阪神タイガース「黒歴史」」平井隆司 著(講談社)伝説の虎番が明かす!!その目で見た「裏のウラ」。創設80周年記念出版!数々のお家騒動、敗北史、涙を誘う逸話まで抱腹絶倒の物語。
書店の売れ行きも「地政学」を物差しにすると興味が増します。京都、PL、阪神タイガース・・・存在感のある対象を扱った本は強いですね。一位の「京都・・・」同じ京都市生まれでも、エリアによっては京都生と認めてもらえないところは東京23区と似たところがあります。
島田裕巳の内容紹介を読んで調べてみると「ホンマや」です。会員減の背景には景気の影響もあるようです。
教祖祭pl花火芸術2016日程と場所!有料観覧席がない!? | 生活に必要な情報
*1:1955年生。日本の建築史家、風俗史研究者、国際日本文化研究センター教授・副所長。
*3:フランスの人口学・歴史学・家族人類学者である。人口統計による定量化と家族構造に基づく斬新な分析で知られる。現在、フランス国立人口学研究所 (INED) に所属する。
*4:歴史学者。専攻は中東・イスラーム地域研究、および国際関係史。東京大学名誉教授、明治大学特任教授。
*5:1974年香川県生まれ。戦国史研究家。著書に「戦国武将と男色」がある。
*6:元法相の松島みどり衆院議員(自民、東京14区)が、国会審議中に携帯電話をいじったり、居眠りしたりする姿がインターネット中継で放送されました。大臣が読んでいたのがこの本です
*7:ジャーナリスト。1960年山形県生れ。85年早稲田大学卒業後、時事通信社入社。90年代はハンブルク支局、ベルリン支局でドイツ統一プロセスとその後のドイツ情勢をカバー。