講談社学術文庫フェアがはじまりました。学術文庫の中から100種類ばかりを並べるという企画です。昨年はじめて企画したところ好評だったため、柳の下を狙っています。
はりきって「売るぞ~」と臨んだ初日。ようやく届いた看板を見てすこしがっかり。ピカピカの宣材のパネルをおくってもらえると期待していましたが、届いたのは夏目漱石さんが考えている写真パネルがそれも一枚だけでした。
「オビのデザインをそのまま拡大しただけみたいだ」と感想をのべると、書店員は「都内で学術文庫だけのフェアを催す書店はないみたいで、出版社も驚いたのではないか」「宣伝費の余裕もあのりなかったのではないか」といっていました。
写真を見ればわかりますが、主役である「学術文庫」が漱石に食われています。
たしかに学術ものはロングテール商品で、そう大量に売れないのは事実かも知れませんが、フェアは書店の心意気であり、出版社にとっても大切なものなはずです。ちょっとは姿勢をみせてほしいものです。
とりあえず、書名と著者名を太ゴチック体で印刷した手製のPOPをコピーで刷ってがんばってみようと思います。凝ったデザインの掲示物を飾るより、駅の売店の新聞コーナーのような掲示物の方が目立つかもしれないと、開き直っています。
学術文庫のカバーに鳥のシンボルマークが印刷されているのをご存じでしょうか。
講談社によると10枚集めて送ると特製のブックカバーが貰えるそうです。
この話は書店員も初耳だったそうです。
しかしながら、カバーからマークを切り離して応募する読者は多いかどうか気になります。