本屋は燃えているか

ブックストアの定点観測

本の回収

今朝の新聞に「西原・高須さんの共著を回収」という記事が載っていました。

新聞によると、小学館は5月25日に発売されたばかりの「ダーリンは70歳 高須帝国の逆襲」の回収を決め、同31日に全国の書店に要請した。同社は「編集上の不備があったため」としている。とあります。

西原理恵子氏の著作は、この書店にとってのドル箱であって、出せば売れる”鉄板”の好著です。書店にとっても回収の依頼が届いたら速やかに対応しなくてはなりません。

よくあるケースが差別用語の掲載や人物写真の印刷ミスなどです。「出版社は痛いだろうなあ」と店頭を眺めると、思いっきり強いオーラを発する本が一冊置いてあります。

書店員に尋ねると、これが新聞に掲載された手配中の本のようです。

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「出版社からなんの連絡も届いていないし、オビを見ると緊急重版とあるので手配中の本かどうかわからない」という答えです。しかし、ネットを見ると回収・絶版の話題でもちきりです。編集段階でこうなることが当然予想されたのに世に出てしまった本でした。

「これはレア本だぞ」と心の中の誰かがささやきました。でも買わない。