本屋は燃えているか

ブックストアの定点観測

「共同通信ニュース予定」が築く摩天楼

そびえ立つ摩天楼。トランプタワーではありません。取材系マスコミ人必携の予定表です。

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共同通信ニュース予定2017」一般社団法人共同通信社編集局予定センター 編(共同通信社

2017年1月1日から12月31日まで1年間の国内外の政治、経済、スポーツ、文化など多岐にわたる予定が一日単位で分かるユニークな情報源。
書き込んで使える便利な1日1ページ。
マスコミ&企画広報担当者必携の年間予定ガイドです。

【主な内容】
◆国内外の政治、経済、スポーツ、文化など多岐にわたる予定を一日単位で収録
◆2017年の主な予定
◆その日に何があったのか 「歴史の今日」
◆生誕や命日を知る 「ひと」
◆開催日・場所を掲載 「祭り・神事」
◆来年予定されている話題を解説 「ニュース斜め読み」
◆もっと先まで知りたい 「2018年以降の予定」 など

共同通信社は1945年、正確公平な内外ニュースを広く提供し、国民の知る権利に応えるとともに国際相互理解の増進に貢献することを目的に、全国の新聞社、NHK(中略)民間放送局や海外メディアに記事、映像を配信している。(中略)日本を代表する総合国際通信社である」とあるように、通信社の経営は自ら取材した記事を新聞や放送局に供給することでなりたっています。

もちろん新聞各紙や放送局にも取材要員はいるのですが、世の中で発生するニュースにすべて対応できるかというとそれは無理です。地方の新聞などでは国政がらみの取材要員などが手薄になりがち。そうした要請に応えるのが通信社の仕事です。

きめ細かな取材を正確かつ効率的に行うには予定をしっかり立てることが肝心。その予定表のエッセンスが詰まっているのがこの「ニュース予定」なのです。

放送局の書店としては品切れしてはならない本の一つです。業務用の大量注文にもあわてず対応できるように用意すると、年末の名物「予定表の山」ができあがります。