「スター・ウォーズ 制作現場日誌 ーエピソード1~6ー CREATING THE WORLDS OF STAR WARS 365 DAYS」 ジョン・ノール(ILM VFXスーパーバイザー)著(玄光社)
スターウォーズファン垂涎の本。原語版「Creating the Worlds of Star Wars: 365 Days」John Knoll (Harry N. Abrams)が結構人気を集めたことを覚えてました。日本語版がいつ出版されるか待っていたところようやく出ました。確実に売リさばくことができると踏んでちょっと多めに仕入れたそうです。残念ながらオマケのCD-ROMは付いていません。
1977年に最初の『スターウォーズ』(エピソードIV)が公開された時、ジョン・ノールは14才だった。そして1999年に最初の前史である『ファントム・メナス』が公開された時には、全特殊効果に責任をもつ、視覚効果のスーパーバイザーとなっていた。彼は『エピソード2/クローンの攻撃』および『エピソード3/シスの復讐』から、この仕事に就いていたのだ。
このノールをガイドに迎えた豪華な本が、アブラムの365Daysシリーズに加わった。セットやモデルの360度のパノラマ写真を含む『スターウォーズ』の写真集としてはもっとも包括的なものであり、コンセプトアート、小道具、スチール写真、メモラビリアなども盛り込まれている。
6作品すべてをカバーした唯一の本である『Star wars: 365 Days』で、ノールは映画のために作られた壮大なビジュアルワールドを振り返る。何百人という制作者や技術者による粘り強い創造の記録からは、ジョージ・ルーカスと彼のスタッフがロケ地やスタジオで自分たちの宇宙を作っていく様子が、写真や情報がぎっしり詰まったページから伝わってくる。
Creating the Worlds of Star Wars: 365 Days
- 作者: John Knoll,J. W. Rinzler
- 出版社/メーカー: Harry N. Abrams
- 発売日: 2012/10/01
- メディア: ハードカバー
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類書では得られない貴重な写真が多数掲載されている。ミレニアム・ファルコンのモデラーは涙するかも。見開き2ページで1日。これが365日分もある。その割りに高価でない。惜しむらくは、上質紙を使っているのに、印刷品質が非常に悪いことだ。
ミニチュア特撮よりも実物大セットや本編撮影についての記述が多い。タイ・ファイターのコクピットで、窓枠の位置がミニチュアとセットでは異なっている! とか、Xウィングのセットはウィング展開状態で作ってあるために、劇中では戦闘前にウィングが開いている!