本屋は燃えているか

ブックストアの定点観測

秘密の本屋はふしぎな本屋だった

 1月17日に紹介した秘密の本を売る本屋まで買い物に行ってきました。 

tanazashi.hatenablog.com

めざすは池袋駅。明日からの「春節」を控え中国語が目立ちます。

東口を出て、ジュンク堂池袋店の脇を雑司ヶ谷方面に5分ほど歩きます。

店のサイトには店はすぐわかると書いてありましたが、そのあたりに到着したものの通に書店名は見当たりません。

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 画面の中央、人が歩いている場所を過ぎて振り返ると・・・

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黒いポスターに東京天狼院の文字発見。

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ちょっと行きすぎてしまいました。下はそば屋。階段を上がったところに案内版が見えます。ようやくここが本屋であることがわかります。

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 中に入ると、見慣れた書店とはずいぶん趣が違います。

読書好きのひとの家にお邪魔した・・といった雰囲気です。

左側にあるテーブルは、ここが喫茶店も営業していることを物語っています。

でも右側の畳敷きと炬燵は何を意味しているのでしょうか?

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めざす秘本は手前のコーナーに並べられていました。 

二代目「白菊」は「戦争」「シベリア抑留」という隠しテーマを持つノンフィクションです。秘本もすでに五代目。先代の秘本も数部残っていました。 

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秘本は一定期間を経て正体が明かされます。ところが平台に表紙を黒いカバーで覆われた2冊の本だけ秘本扱いで置かれています。

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とても気になったので買いました。2300円です。中身は明かせないので、出版社だけ書きます。上の薄い本がディスカヴァー・トゥエンティワン、下がダイヤモンド社です。

 

本の価値は中身にあるので、どのように包まれ、あるいはどのように売られているかは、包み紙のようなものだと思ったこともありました。

でも、この店に出会って、「入れ物」がもたらすふしぎな力を感じることができました。