あのニュースの舞台裏では、何が起きているのか。そこで生きる人たちは、いったいどんな思いでいるのかを探ってきた「激動の世界をゆく」。時間に制約があるテレビではすべてを語る事はできません。映像化できない情報も含め活字には活字なりの力があります。テレビと比較しながら読みすすめると新たな発券があります。
1989年、
ベルリンの壁が崩壊して以降、世界のあらゆる垣根を取り除こうとする「
グローバリズム」の波が席巻した。しかし、今、垣根が取り除かれたはずの世界で新たな「壁」があちらこちらで築かれようとしている。その「壁の正体」とは何なのか?
NHKのキャスター
大越健介氏が徹底した現場主義を貫き、世界各地を巡りながら綴った取材ノートをもとに壁の正体に迫る一冊。
人気番組「激動の世界をゆく」(
BS1)で訪れた中から「ジョンウンは道化師か」(
北朝鮮)、「せりあがる国境」(メキシコ)、「疾走する民主主義」(台湾)、「ロシアを
にらむ小国の矜持」(
バルト三国)、「
ポピュリズムの行方」(オランダ)、「終わらない欧州危機」(スペイン・
ポーランド)、「寛容の
イスラム」(
インドネシア)、「もったいない国」(
カザフスタン)、「魂に火をともす」(日本・五輪)の全9章で構成される。
小気味よくわかりやすい文章で綴られた