本屋は燃えているか

ブックストアの定点観測

イチオシ春ドラマ

古株の書店員曰く「こんな書店員は絶滅した・・・でも大切なことなんだよね」なのだそうです。 

 

みんなは平台ばかりを気にするが、棚の並べ方だって大事なことだ。五ミリのラインで一直線に並べる。しおりのヒモが背の側に垂れていないように、スリップは飛び出ないようにほんの最終ページに深く挟み込む。そういうことに気を配ってこそ書店員だ。

書店ガール (PHP文芸文庫)

放送局の書店員も、帯の位置とか両隣とに対する配慮とか、いろいろ理屈をつけながら並べることがあります。「とっと」と「とと」なんてね。

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さて、放送局の書店で手応えあるドラマ本を2冊ご紹介します。

4月のNHK土曜ドラマ「トットてれび*1」の原作本「トットチャンネル」黒柳徹子 著(新潮社)草創期のテレビ界でトットこと黒柳徹子が巻き起こす事件の数数、やがて個性派女優へと開花していく姿を、笑いと涙で綴る感動の青春記。最新メッセージを加えた決定版。

4月4日スタート、NHK連続テレビ小説「とと姉ちゃん」の原作本。*2花森安治伝」津野海太郎 著(新潮社)ひとつの雑誌が庶民の生活を変え、新しい時代をつくった。その裏には、花森のある決意が隠されていた―。66年の伝説的生涯に迫る渾身の評伝です。

 

*1:黒柳役を演じるのは満島ひかり渥美清役を中村獅童向田邦子役をミムラ、伊集院ディレクター役を濱田岳森繁久彌役を吉田鋼太郎ほかに安田成美、大森南朋武田鉄矢吉田栄作、岸本加世子らが出演する

*2:モデルとなったのは大橋鎭子(おおはし-しずこ)さんと言う雑誌「暮しの手帖」(ドラマではあなたの暮らし)を創刊した女性です。