紹介が殺到しました。品切れです。
「思考の整理学」外山滋比古 著(筑摩書房)
アイディアが軽やかに離陸し、思考がのびのびと大空を駆けるには?自らの体験に則し、独自の思考のエッセンスを明快に開陳する、恰好の入門書。
ロングセラーの文庫です。著者は93歳を迎えたお茶の水女子大学名誉教授の外山滋比古氏。東大や京大で販売部数一位など、驚異のロングセラーであるという特集が、NHKニュースで取り上げられたところ、書店に問い合わせが殺到したのです。
昭和61年。30年前に出版されたエッセイ「思考の整理学」(著:外山滋比古)が静かなブームになっています。学ぶ、考えるとはどういうことなのかを優しい言葉で綴ったこの本は、ことしの累計販売部数が200万部を超え異例のロングセラーになりました。なぜこの本が現代の若者たちにうけいれられているのかでしょう。時代が求める理由を探りました。
人気の理由は、人生の局面にどう向き合うかを説く内容にあります。番組冒頭で、第1章「グライダー」の一説を紹介。学生はグライダーのように引率する教官の言うことを何の疑問もなく受け入れる。と痛烈に喝破しています。本が書かれた時代はバブル前夜、景気は上昇し続け、楽観的な空気が広がっていました。
テレビカメラの取材の前に若々しい姿で受け答えされていたのが印象的です。このニュースは全国の書店員たちの間に少なからず同様を与えたようで、「古書の価格が200円上昇」などというツイートも飛びかうほどです。在庫確保の難しさを感じます。
昨晩のNHKニュースウオッチ9で紹介されてた「思考の整理学」早速ウチにも問い合わせあった。在庫あってよかった。念のためにその場でiPhoneでNOCSに3冊発注しておいたが、その時王子在庫が780冊近くあったが今見たら0だ。確保できてるよな?そのための機能強化なんだよな?
本を読む人が少なくなったといわれます。人間の持ち時間は有限ですから、ネットに奪われた分だけ読書に費やされる時間は少なくなるのは当然です。しかし、人は本を嫌いになったわけではないことがこの騒ぎからもわかります。あまたある本の中から自分の心が揺さぶられる体験をしたくない人はいないのです。ただ、その本がどこにあるのかわからなかったり、欲しいときに手に入らないだけなのです。
数日前、版元から書店に「"思考の整理学”がニュースに取り上げられます」と大きく報じられたFAXが届いていました。と書店員はFAXを広げて見せてくれました。なるほど、ニュースで紹介されると売れるから必要な部数注文してくれという内容が大きく書いてあります。「でも、今から補充発注しても届くのは2週間後になります」と、書店員は寂しそうな顔をしました。
思考の整理学 [ 外山滋比古 ]
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