本屋は燃えているか

ブックストアの定点観測

鉄腕アトムを作ろう!

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人工知能の研究が進んだ未来、書店の店先も変わりそうな予感がします。書籍本体に組み立て用の部品が付いた「おまけ付きのムック本」にロボットが登場しました。生誕90周年を迎える手塚治虫の「鉄腕アトム」をドライバー1本で組み立てる「週刊 鉄腕アトムを作ろう!」が2017年4月4日に創刊される予定です。書店としては最初はいいのですが、買って組み立ててるうちに途中で飽きてくる読者も多いので、先行きが気になる本ではあります。

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創刊号が特別価格830円(税別)で発売予定。その後の通常価格は1843円。通常号以外に価格2306円~9250円の特別価格号も出版され、全70巻で完結するキットです。最後まで買い続けると約18万5000円になります。

おまけ付きムックは、気分がだれたり、途中で5万、10万というお金が必要だと気付いたりして、完成を断念する読者もいるようです。

本屋にすれば並べて売れなくなったら次回以降の配本予定を絞り、在庫は返品すればいいのではありますが、本誌と付録の確認や梱包作業など紙の本とは違った作業が発生します。気分的には本屋なのか雑貨屋なのか割り切れない部分も残ります。

安い買い物ではないと理解した上でも、チャレンジしてみたいと思ってしまうのが、この企画かもしれません。

atom2020.jp

youtu.be

公式サイトによると、日本初・本格的キャラクターコミュニケーション・ロボット「ATOM」はフロントエンドとクラウドで成長するAIを搭載することで人とのコミュニケーションが可能だそうです。

 

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ATOMは身長約44cm、重量は約1.4kgで、主な素材はABS樹脂。カメラやマイク、スピーカー、タッチセンサー、6軸センサー、そしておなかの部分には2.4インチのタッチパネル付き液晶ディスプレイを搭載しています。プロセッサ部には世界的に人気の高いマイコン「Raspberry Pi3」を採用し、動作や会話を制御するメインボードはVAIOが製造を担当。スピーカーから流れるATOMの声は、2003年のアニメ「鉄腕アトム」でアトムを演じた津村まことが担当。 

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自分で歩き、自分で学び、人との自然なコミュニケーションができることから、イヌやネコのペットと同じ感覚でそばに置くことができそうです。家族の一員として成長するロボットを自分の手で生み出す感覚は、全く新しい体験を産みそうな気がします。

https://youtu.be/EH1WhPldIxc