「〈ポスト・トゥルース〉アメリカの誕生 ―ウェブにハックされた大統領選」池田純一 著(青土社)
“世界”を変える稀有な事件の記録。ソーシャルメディア、フェイクニュース、ハッキング、Alt‐Right…今や世界に浸透したウェブは、これまでとは異なる政治のあり方、もっといえば政権奪取や内政干渉のあり方まで示してしまった。ゲームのルールは確かに書き換えられたのだ。本書は、選挙後「“ポスト・トゥルース”の時代」と名付けられた現代に誕生した、今までとは異なる新たなアメリカを捕まえようとした試みである。WIRED.jpの人気連載「SUPER ELECTION ザ・大統領戦」緊急出版!
“ポスト・トゥルース”の意味とは「世論形成において、客観的事実が、感情や個人的信念に訴えるものより影響力を持たない状況」とオックスフォード英語辞典に載っています。「情報源としてのソーシャルメディアの台頭と、エスタブリッシュメント(既得権層)が示す事実への不信の増大が概念の土台になっている」(オックスフォード英語辞典代表キャスパー・グラスウォル)と分析されています。
日本社会でおきる社会の変化は、もとを辿るとアメリカの動きから始まる場合がほとんどです。ネットが世界を覆い尽くす未来に放送がどのような形で存在しているのか、放送関係者は情報社会・アメリカの変化に敏感に反応します。
著者の池田潤一さんは 「ウェブ文明論」などインターネットという新潮流により社会が大きく変わりつつあるアメリカを観察し続けているコンサルタント。デザイン・シンカーです。
合わせて注文される関係者も散見されました。