今日登場した本。
「北斎漫画、動きの驚異 」 藤ひさし、田中聡、小林忠 著(河出書房新社)
日本のマンガやアニメの元祖的存在『北斎漫画』。世界美術史にも影響を与えた天才絵師・葛飾北斎は、どのように「動き」を描いたか?
遠近法を巧みに駆使した富岳三十六景「尾州不二見原」。たった3色で雄大な富士山を描き出した「凱風快晴」。画狂老人と自らを名乗った葛飾北斎。すみだ北斎美術館がオープンして北斎に感心が集まっています。そこで登場したのが「北斎漫画、動きの驚異 」。北斎は歌舞伎の振り付け用に独習本も描きました。
「踊独稽古 登り夜船」(おどりひとりげいこ のぼりよぶね)で描かれた人間の動きを見るとまるで「アニメーション」です。ビデオカメラもない時代に活躍した絵師の凄さがわかります。本書は北斎の「動き」に焦点を当てた本で、あまり類がないそうです。