動きのある雑誌が発売されました。
「ダビンチ」5月号(KADOKAWA)
今日だけで20冊も受けました。これは小さな書店にしては大きな成果です。
読者のお目当ては、表紙を飾る星野源さんのようです。「逃げるは恥だが役に立つ」「真田丸」で俳優としてブレイク。テレビコメディ「LIFE」不思議な魅力を発し、さらに音楽家としては「SUN」で紅白出場と、怒濤の進撃を続ける彼の魅力に迫った企画が人気です。
雑誌の特集企画を後押ししているのが最新刊の存在です。
毎月1本、2000文字。「自分が見た風景とか会った人々とか、自分の外側のことを丁寧に書いてみたいと思っていた」と星野源さんが書き続けてきたのが「ダ・ヴィンチ」で連載中の同名エッセイです。3月30日に出版された「いのちの車窓から」では、ほろ苦い幼少時代の思い出が綴られています。
「ちっちゃい頃は、かなりうざいやつだったと思うんです。わーっと走っていっていきなり相手に飛びつくみたいな。周りに迷惑をかけるやつだった」自分の気持を吐き出さずに呑み込んでいったと語る記事からは、いまある星野源さんが想像できないくらいです。「誰かの恐怖感を和らげなきゃ、ということかもしれませんね」と世界と自分との距離感を測り直したところに人気の秘密があるのかもしれません。
笑福亭鶴瓶さんや大泉洋さん、新垣結衣さんなどとの交流が綴られた全30編を収録した最新刊です。星野さんと仕事でおつきあいすることも多い放送局員にとって星野さんのものの見方を知るには欠かせない本とも言えます。
「いのちの車窓から」(KADOKAWA)
星野源の魅力、そのすべてがわかる、誠意あふれるエッセイ集。ドラマ「逃げ恥」「真田丸」、大ヒット曲「恋」「SUN」、「紅白」出演。怒濤の毎日を送るなかで、著者が丁寧に描写してきたのは、周囲の人々、日常の景色、ある日のできごと…。その一編一編に鏡のように映し出されるのは、星野源の哲学、そして真意。
「人間は死んだら終わりなんだ」「人間は死んでも終わりじゃない」・・・どっちなんだと歩きながら泣いた。そんな著者の思いがしみじみ伝わってくるようです。
雑誌の発売に引きずられるように過去の著作への問い合わせも増えています。
星野源さんが代官山蔦屋書店で買った本
store by Ryu Okubo » BOOK ”Like A Broken iPhone”