出版社が倒産した時や在庫が飽和状態という時、定価に関係なく投げ売りされた本を指す「ゾッキ本」というのだそうです*1。では、商品として売れている本のタイトルは何を意味しているのでしょうか。
「ゾッキA、B」大橋裕之 著(カンゼン)
孤高の天才漫画家、幻の初期作品集完成。
摩訶不思議なのにリアル、最少の線なのに圧倒的表現力!漫画家・大橋裕之の自費出版時代の幻となっていた作品を上下巻
「ゾッキA」「ゾッキB」(※ゾッキBは」2017年5月16日発売予定)にまとめて刊行。
「謎漫画作品集」「週刊オオハシ」などの自費出版漫画集、漫画誌、ミニコミ誌などに掲載された活動初期の作品などを選りすぐり収録している。大橋裕之の上京前、実家で悶々としながら最少の線で表現される漫画からは、摩訶不思議なのにリアルな大橋作品の原点が投影され、その才気がほとばしる短編集となっている。
「ゾッキA」には単行本用の描き下ろし「遠浅の部屋から~2006 逃避~」に加え、ロマン優光氏による解説も特別収録。
作家の長嶋有氏、ライターの武田砂鉄氏が推薦文を寄せている。
「線がめちゃくちゃうまいなあ」と、技術で読ませる漫画家さんの作品が世の中にあふれています。達人の上に達人がいるという競争社会がコミックの流通を支えています。その反面、記憶に残る作品を作り続ける作家さんはそう多くないように思います。個性的な絵が描ける人は限られているからなのでしょう。書店員は、そんな作家さんに親しみを感じ応援したくなるのだと語ります。大橋さんもその一人。選書フェアを開催する書店の情熱に圧倒されます。
6/3(土)14時から吉祥寺BOOKSルーエで『ゾッキA』『ゾッキB』サイン会があります。階段踊り場にて原画展と選書フェアも開催中です。6月いっぱいやってます。よろしくお願いします!https://t.co/WeH1iwWZNH pic.twitter.com/llOlxOoOK7
— 大橋裕之 (@osirioisosiru) 2017年6月1日
*1:ハテナキーワードより