「印象派への招待」朝日新聞出版 編(朝日新聞出版)
19世紀のフランスで花開いた印象派は今も多くのファンを抱えています。
この時代に活躍した画家たちは、それぞれ強烈な個性を持つ人ばかり、
作品が誕生した背景や、画家が辿った人生には様々なドラマが隠されています。
表紙に描かれた「イレーヌ・カーン・ダンヴェール嬢(可愛いイレーヌ)」
ルノワールのモデルとなった少女とその家族は、
第二次世界大戦中ナチスドイツの手により悲劇の運命を辿りました。
印象派がもてはやされた背景には、時代の歴史や価値観、文化、そして経済状況が表れています。
印象派を知ることは、現代史を学ぶことでもあるのです。
印象派を語るための五つのキーワード、鑑賞のポイントをなどがわかりやすく解説されている入門書です。