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#福田猛「投資信託 失敗の教訓」

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投資信託 失敗の教訓」福田猛*1 著(プレジデント社)

投資は失敗するからやめなさい。と言っている本ではありません。

著者はファイナンシャルプランナー財テクを指南する立場のプロフェッショナルです。なぜこんな物言いをするのでしょうか。

危ないのは退職金を一気に投資信託に注ぎ込み、運用しようとしている人たちです。

それはやめなさいと著者は警告します。

私たちはお金のことになると視野が狭くなりがちです。

お金を増やす方法や金利、儲かる銘柄など手段や方法にばかり注意が向いてしまいます。それが結果としてつまらないものに手を出して失敗するという悪循環を生みます。

著者はその前に、何のために投資をするのか考えろと指摘します。

お金を貯めるなら、何のために貯めるのか、いつまでにいくら貯めるのかイメージすることが大切だと言います。

例えば10年後に自動車を買うなど目標がわかれば、年間いくらのペースで資金を増やせばいいかわかります。

その目安がわかった時点で、信頼の置けるプロの力を借り、資産を運用すればいいと言います。

そのことを忘れ、アマチュアが投資に挑んでもプロを相手に勝てるわけがないのです。

 

福田 猛~FP&スタッフ紹介~ | ファイナンシャルスタンダード

 

*1:同志社大学卒業後、2003年大和証券株式会社入社。資産コンサルティングに従事。2012年ファイナンシャルスタンダード株式会社設立。 著書に「金融機関が教えてくれない本当に買うべき投資信託」(幻冬舎)がある。
2015年楽天証券IFAサミットにて独立系フィナンシャルアドバイザー総合1位を受賞。