「戦後日本の復興の記録 上下巻」杉田米行 著ディミトリー・ボリア 写真(大学教育出版)
アメリカヴァージニア州にあるマッカーサー記念館で、占領時代の日本の写真が発見されました。
写真には1945年から1952年頃の日本の暮らしがカラーで記録されていました。
撮影したのはGHQ専属カメラマン、ディミトリー・ボリア。3万点近くにのぼる膨大な写真は東京裁判の法廷や素顔の昭和天皇という歴史的場面から、紙芝居に興じる子どもたちや祭りの御輿など庶民の暮らしにまで及んでいます。
写真を発見したのは大阪大学で英語とアメリカ研究を教えている、杉田米行さん。
写真の存在を世に知らしめようとクラウドファンディングで資金を募り、出版にこぎ着けました。
焼け野原の東京に加え、広島、京都、伊豆、熱海、北海道、大阪、沖縄など、日本全国をとらえたボリア氏の写真には、終戦後にも関わらず美しい日本の自然、公営バスの外で切符を切る車掌さんの姿、柔和な昭和天皇・皇后の笑顔など、復興に向けた日本の姿が鮮明に記録されています。