「会社をつくれば自由になれる 中年起業という提案」竹田茂 著(インプレス)
退職して起業した人のほぼ9割が事業に失敗する。
そんな冷酷な事実をしっかり踏まえた上で読むと新たな気づきを得ることができます。
版元のミシマ社の編集者たちはシッカリした人が多いので、当然読者を惑わすようなことはしません。
キーワードは、外注です。
でも、人に使われてきた人間には「外注を積極的に利用する」という発想を、肌感覚として持てないんですね。サラリーマン(被雇用者)には、絶対に思いつかない「発想」を得るための本です。
・自分でも高いなぁと思ってしまう価格を設定。ただし、その価格にふさわしい仕事を納品しようと頑張る方が利益率が高くなる。
・東京資本が地域の需要をすべて奪い取って東京に利益を還流させている、典型的なビジネスがコンビニである。
・どうしてもコンビニでアルバイトするなら、給与を個人の雑所得ではなく、自分の会社の売り上げにする。このような「発想」に…
これからの人生を自分のやりたいこと、好きなことに振り向ける覚悟と責任を持った人にお奨めしたい本です。