「平成犬バカ編集部」片野ゆか 著(集英社)
帰宅時に迎えてくれるのは愛犬だけ。
嘘だと思っていましたが、これは本当です。
自分の存在を全肯定してくれるのは愛犬だけです。
犬は一度飼い始めると情が移ります。
2001年に創刊された初めての日本犬専門誌『Shi-Ba』その編集長井上祐彦(まさひこ)さんに密着したノンフィクションです。
著者の片野ゆかさんも愛犬家。2005年『愛犬王 平岩米吉伝』で第12回小学館ノンフィクション大賞受賞した力量の持ち主です。
犬ライフのほんとうの魅力というのは、笑いだと思うんですね。毎日の暮らしのなかで、そんなにゲラゲラ笑うことってないじゃないですか。でも、犬と一緒にいると、ほぼほぼテンション高くて毎日笑っている。それはほとんどの飼い主さんが体験していることだと思うんですけど、それほど意識はしていない。ですから、犬といることで得られる笑いとかユーモアとかおおらかさというのは、いかに幸せなことで、貴重なことかというのをなんとかうまく伝えたいと思ったんです。http://renzaburo.jp/shinkan_list/temaemiso/181109_book01.html
犬を巡る環境が大きく変わる時代を見つめ続けてきた片野さんが日本犬雑誌の編集室に注目した定点観測の記録です。