本屋は燃えているか

ブックストアの定点観測

国会内の特殊書店

限られた客層を相手にする書店は気になる存在です。噂には聞いていた国会の本屋が記事になっていました。

「やっぱり本は紙の本じゃなけりゃいけないね。読まなきゃ書けないし、書ける人は読んでいるんだ」という店主の言葉には説得力があります。

放送局員にとっても本は消耗品です。重要なところは線を引いたり、折り曲げたり、場合によって切り取ったりもします。

机の上に本を山積み(足を入れる場所もないほど本だらけ)にしている同僚に挟まれると否応なしに本の目利きにさせられます。

 

国会議事堂。その片隅にあるのが「五車堂書房」という書店です。国会内の書店ですから誰でも利用できるというものではありません。ですから私は特殊書店と勝手に想像します。

50平方メートルほどの店内に、およそ1万5千冊の品ぞろえ。半世紀にわたってこの店を守り、永田町の移り変わりを見てきたのが、店主の幡場益(はたば・すすむ)さん(75)です。

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読書家が一人でもいると、その人の求めに応じて書店も鍛えられると、書店員はつぶやいていました。

原発やら、TPPやら、憲法やらね。そのときそのとき、人より早く読んでおかないとお客さんにも対応できないじゃない。国会で問題になったころ読むんじゃ遅いんだよ。はっきり言って。週刊誌に出てくりゃあ、終わりですよ」という五車堂書房のおやじさんの気持ちもよくわかります。