「テレビ最終戦争 世界のメディア界で何が起こっているか」大原通郎*1 著(朝日新聞出版)
テレビの世界は免許事業なので、免許を握る当局の意向に放送局は左右されます。
いま問題となっているインターネットの同時再送信も元はといえば当局が「やれ」といった話です。
それを今になって「やるためには姿勢を示せ」というのでは、手下を牛耳る不良中学生の振る舞い以下としか思えません。(と、誰かから聞きました)
テレビをどうするかとは、テレビ局がどうこう言えるものではなく、担当者が変われば方向がクルクル変わる免許を握る人たちの問題だということを、深読みすることによって感じることができる本です。
視聴者から見ると、良質なニュースや番組をいつでもどこでも安く見ることができればそれでいいのです。