佐藤優さんによると自己啓発本はいくら読んでも身にならないのだそうです。
しかし、それはスイッチが入ってエンジン全開の人から見てのことです。
どうしても自分を奮い立たせることができないとき、啓発本を開くと励まされることがあります。
啓発本選びの秘訣は第一にわかりやすさ。
中でもメッセージを伝える質の高いアフォリズム*1です。
小説家でありながら経営コンサルタントとしても知られる著者はコンスタントに安定した著作を出し続けるベストセラー作家です。
自立した将来設計を考えようとしている若い世代向けの本です。
小説の部分が多めです。
啓発部分が光る「ユダヤ人大富豪の教え」と併せて読み比べると著者の考え方の変化が見えてきます。
大富豪の祖父が残したものは、「お金」ではなく「9つの手紙」だった。
神戸から上京し、東京で暮らす大学2年生の主人公:
佐藤敬(サトウ・ケイ)は、特に目標もなく、平凡な毎日を送っていた。
ある日、大富豪だった祖父:佐藤泰三(サトウ・タイゾウ)の遺品の中から、自分宛の「9つの手紙」が届く。
その中にある「お金の代わりに残すものは、人生でいちばん大切なものを学ぶ機会だ。手紙の内容を身につけることができれば、仕事の成功、十分なお金、よい人間関係、家族との幸せな暮らしも、きっと手に入る」という言葉と直感に導かれて、1通、また1通と「手紙」を開けながら、北海道~京都~タイの
バンコク~
チェンマイと、祖父の友人たちに「人生の秘密」を学ぶ旅に出ることになる。
やがて、主人公・敬(ケイ)は、「手紙」に導かれるように、幸せの国・
ブータンにおもむき、
ブータンに住む老人・プルパから最大の学びを得て、日本へ帰国する、学びと感動のストーリー!