本屋は燃えているか

ブックストアの定点観測

【ブックレビュー】BOOKS&TRENDS・週刊東洋経済2018.12.22

週刊東洋経済2018年12月22日号BOOKS&TRENDSで紹介された本です。 

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無人化と労働の未来――インダストリー4.0の現場を行く」

「未来をはじめる: 「人と一緒にいること」の政治学

ベートーヴェン捏造 名プロデューサーは嘘をつく」

【ブックレビュー】週刊ダイヤモンド2018.12.22

が選んだ ビジネス書です。

週刊ダイヤモンド2018年12月22日号

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「NEW POWER これからの世界の「新しい力」を手に入れろ」

「複業の教科書」 

「新装版 役人道入門――組織人のためのメソッド」

ビジネス書ベストセラー2018.12.22

週刊ダイヤモンド2018年12月22日号に掲載されたビジネス書ベストセラーです。

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1.「バカとつき合うな」

2.「頭に来てもアホとは戦うな! 人間関係を思い通りにし、最高のパフォーマンスを実現する方法」

3.「新世界」

4.「学びを結果に変えるアウトプット大全」

5.「1分で話せ」

6.「死ぬこと以外かすり傷」

7.「ポケット版「のび太」という生きかた」

8.「会社四季報

9.「嫌われる勇気」

10.「年収1億円になる人の習慣」

10.「できる人は必ず持っている一流の気くばり力」

#田中厚生「京都「私設圖書館」というライフスタイル」

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「京都「私設圖書館」というライフスタイル」田中厚生 著(コトコト)

伝説の漫画家として知られるつげ義春。彼の代表作「ねじ式」を子どものころ読んで以来、彼の魔術的な世界観から抜け出せずにいます。描かれている世界は昭和30年代。戦争が終わり、経済成長がまだ始まる前の重い湿気を含んだ布団部屋のような空気が漂う世界です。描かれている人物はどこか頼りなさげな生活感のない人が多いのは、作者自身の人生が透けてみえるからかもしれません。

そんな記憶が本書のタイトルを見た瞬間、頭の中に浮かんで消えました。

著者が45年もの間携わってきたのは、民家の一部を改造して作ったレンタルスペース業。机と椅子を時間貸しする商売です。いわば有料の自習室。今風に言えばシェアオフィスです。

タイトルを見ると公立図書館のように大量の蔵書を抱えた個人図書館を思い浮かべてしまいますが、それは間違いです。

http://shisetsu.life.coocan.jp/

それは動機を見ればわかります。

当時、学生だった館主も大学を卒業したものの、素直に 企業に就職する気にはなれず、 「なんとか好きな書物にかこまれて、なおかつ、わずかで   いいから生活の糧をえられる道はないものか」 と模索していました。 そうして想いついたのが、この「私設図書館」だったのです。したがって、当初は看板どおり、本好きのたまり場としての
「私設」の「図書館」でした。

目的と手段とが見事にすり替わっています。

書籍を読むため場所を提供するのではありません。あくまで場所が主役。

それが証拠に主役であるべき書籍はいつの間にか自習の邪魔になるからという理由で、姿を消してしまっています。

書館は本来 公に設けて その所蔵する万巻の書物 書館は本来 公に設けて その所蔵する万巻の書物 を広く一般の閲に供し また同時に読書・勉学・思索する場を提供するものであります しかし現在その任が充分にはたされているとは言い難く 前者もさることながら 後者の目的においてその感を強くします。

つげ義春の作品に石を売る男の話がありますが、なんとなくその主人公が思い浮かびます。生業に就く気力も体力もない男が、元手がいらないからと言う理由で河原に落ちていた石を拾い集めて商売を始めようとする物語です。その動機の危うさに似た空気を感じます。

この生き方に注目が集まったのはなぜでしょう。それはおそらく今の日本に漂う空気に答えがあるような気がします。そうです「縛られない生き方」。働き方改革が叫ばれ、副業が解禁される今の日本では「自分のやりたいこと」を掘り下げることの方が何より価値があります。

くわえて技術の進歩がその生き方を支えてくれます。百人に一人しか関心を示さない商品であっても、ネットで世界に発信することで百分の一しかいない人たちを千分の十、万分の百、十万分の千と増やすことが可能になりました。千人もいればマーケットとして成り立つのです。

ゼネラリストよりもエキスパート。その生き方を身を以て示し続けてこれたことに意味があったのです。

時代が求めるのライフスタイルを知る上で、パイオニアとも言える先駆者の評伝として見ると気づきの要素が満載された本です。

 

#長谷川修「かんたんフォトLife これからはじめる 商品撮影の教科書」

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「かんたんフォトLife これからはじめる 商品撮影の教科書」長谷川修 著(技術評論社

実用書です。

写真機材も一昔前のプロ級の機能が標準装備が当たり前。

初心者でもillustratorphotoshopを自在に使いこなす時代です。

そんな腕を見込まれたのか、近所の食堂のメニュー表づくりを頼まれたことがありました。

しっかり光を当てて、ブレないように三脚を立てて撮影すればある程度の写真を撮ことはできますが、それ以上のクオリティを目指すにはそれ相応の知恵や工夫が必要です。商業写真としての合格点は目指さないけれど、お客に満足していただくレベルの撮影はしたいと言う人には最適のガイド本です。

写真家になると言う野望を持つ人は、スクールに行くべきだと思います。

 

#片野ゆか「平成犬バカ編集部」

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「平成犬バカ編集部」片野ゆか 著(集英社

帰宅時に迎えてくれるのは愛犬だけ。

嘘だと思っていましたが、これは本当です。

自分の存在を全肯定してくれるのは愛犬だけです。

犬は一度飼い始めると情が移ります。

2001年に創刊された初めての日本犬専門誌『Shi-Ba』その編集長井上祐彦(まさひこ)さんに密着したノンフィクションです。

著者の片野ゆかさんも愛犬家。2005年『愛犬王 平岩米吉伝』で第12回小学館ノンフィクション大賞受賞した力量の持ち主です。

犬ライフのほんとうの魅力というのは、笑いだと思うんですね。毎日の暮らしのなかで、そんなにゲラゲラ笑うことってないじゃないですか。でも、犬と一緒にいると、ほぼほぼテンション高くて毎日笑っている。それはほとんどの飼い主さんが体験していることだと思うんですけど、それほど意識はしていない。ですから、犬といることで得られる笑いとかユーモアとかおおらかさというのは、いかに幸せなことで、貴重なことかというのをなんとかうまく伝えたいと思ったんです。http://renzaburo.jp/shinkan_list/temaemiso/181109_book01.html

犬を巡る環境が大きく変わる時代を見つめ続けてきた片野さんが日本犬雑誌の編集室に注目した定点観測の記録です。

 
 
 
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平成、それはこの国に多くの“犬バカ”が生まれた時代―。 この国の犬たちは、かつて番犬と呼ばれていた。そんな日本の犬たちが、人間社会のなかで存在感を示しはじめたのは、時代が平成になった頃のことだ。 新しいペットライフの土台が整い、人間と犬をとりまく環境や価値観が大きく動いた。日本で暮らす飼い主と犬にとって、それは有史以来の大変革期といっても大げさではなかった。 雑誌『Shi‐Ba』の歩みとともに犬現代史の全貌に迫る、本格ノンフィクション。 1枚目と4枚目画像のオサレなミニチュアダックスは、ゴンのわん友(会ったことないけど😅)うらんちゃんだよ~~~💕😄 ☕️飲みながら読書開始❗😁 #平成犬バカ編集部 #集英社 #片野ゆか #Shi-ba #柴犬 #犬現代史 #ノンフィクション #うらんちゃん #犬バカ #ペットライフ #番犬 #ミニチュアダックス #愛犬ゴン

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【ブックレビュー】話題の本・週刊エコノミスト2018.12.18

エコノミスト2018年12月18日号レビュー欄で紹介されたビジネス書。

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「CASE革命 2030年の自動車産業

「情報戦争を生き抜く 武器としてのメディアリテラシー

「「もしもあの時」の社会学

「機密費外交 なぜ日中戦争は避けられなかったのか」