人間の根源的な欲望の中に取扱が難しい障害があります。それが"性依存症"です。性にまつわる行動が自分の意志でコントロールできなくなることをさします。性嗜好障害(性依存症・セックス依存症)と呼ぶ精神疾患です。
都心の駅前に建つ精神科のクリニック。
うつや認知症などの悩みを抱えた人やアルコール、ギャンブルなどに悩む人たちを支えるアジア最大規模といわれる依存症施設です。
"都会のど真ん中"に依存症に悩む人たちの生活の場があった!|健康・医療情報でQOLを高める~ヘルスプレス/HEALTH PRESS
ここでは患者は毎日決まった時間にさまざまなプログラムを受けて時間を過ごします。
"依存症"は脳内に発生する快楽物質の影響を受け、行動をコントロールできなくなる精神障害の一つといわれています。治療を受ける人の中には「痴漢」などの性にまつわる問題を起こした人も少なくありません。
「男が痴漢になる理由」斉藤章佳 著(イースト・プレス)
著者はこの施設でソーシャルワーカーとして働く精神保健福祉士・社会福祉士です。アルコール依存症を中心にギャンブル・薬物・摂食障害・性犯罪・虐待・DV・クレプトマニアなど様々な悩みを抱えた人たちの問題に携わってきました。
斉藤さんは「痴漢の多くは、勃起していない。痴漢の多くは、よき家庭人である」と捉え、研究・啓蒙活動に取り組んでいます。
数多く加害者を見てきた性犯罪・性依存症の専門家が治療の現場からの視点でまとめた痴漢の実態と問題解決への貴重な提言です。