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#田中のり子「暮らしが変わる仕事: つくる人を訪ねて」

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「暮らしが変わる仕事: つくる人を訪ねて」田中のり子 著(誠文堂新光社

ひと昔なら作ったものをどう売るか。注文はどう受け取るのかと言う問題が立ちふさがっていたものづくりの世界。

個人と個人が直接繋がり、仕事のやり取りやものの売買が比較的自由になる時代になりました。

その時代にどのようなスタンスで仕事に取り組んだらいいのでしょうか。これからその世界を目指す若い人たちの参考になるのが先駆者達の仕事ぶりです。

仕事のルポルタージュ晶文社の連作が有名ですが、仕事は時代とともに変化し、アップデートされて行きます。

その世界を探訪する取材者も新しい世代から見た新しい視線でないと、読者である若い世代のニーズを取りこぼしてしまいます。

現在進行形で綴られた仕事論は、現代日本の自画像を描くような時代の証言でもあるのです。

彼女たちは言わば、「“好き”を仕事にした人」。みなさんフリーランスで働いてい るので、自分自身で仕事をつくっていかなくてはなりません。また、それぞれに暮らしにまつわる作品を手掛けていますから、「どのように生活するか」は、つくるものの魅力にも直結します。 つまり彼女たちは、いわば「仕事人」かつ「生活者」の達人。彼女たちの話に耳を傾 けることは、「自分らしく生きたい」と考える人の仕事や暮らし方に、大きなヒント になるのではないかと考え、仕事と暮らしにまつわる話を、じっくり時間をかけて取材しました。http://kurashi-to-oshare.jp/news/54997/