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人生の終い方 自分と大切な人のためにできること

自分の人生がもう長くないとわかったとき、あなたなら何をしますか。誰に何をのこしますか。あるいはのこさないですか。大きな反響を呼んだ同番組が書籍化されました。

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「人生の終い方 自分と大切な人のためにできること」NHKスペシャル取材班 編(講談社

漫画家の水木しげるさんは長年、日々の暮らしの中で笑顔の写真を撮り続けてきました。壮絶な戦争体験をした水木さんがのこした幸福のかたちがそこにあります。第2章では、高齢で何度病に倒れてもよみがえり高座で客席をわかせ続ける桂歌丸さんが、なぜ高座で終いたいか、心に秘めた思いを明かします。
続いて、一般の3名の方によるかけがえのない体験が続きます。第3章は定年後すぐに病に倒れた団塊世代の男性です。在宅医のすすめで人生を振り返るセラピーを受けてのち、家族に託したお守りのような手紙とは…。第4章に登場する30代の男性は、幼い子らに「負けない心」をどのようにして伝えのこせたのか。その珠玉の日々とは。第5章は、小さな居酒屋をきりもりし、障害のある娘を育てた90代の肝っ玉母さん。のこされた娘にはお母さんを慕う多くの常連客がいました。

 

tanazashi.hatenablog.com本書では、さらに番組で紹介しきれなかった、「ラジオ深夜便」などを通じて募集した500通ものお便りのなかから貴重なエピソードをご紹介します。

 

人生の終い方 自分と大切な人のためにできること

人生の終い方 自分と大切な人のためにできること