本屋は燃えているか

ブックストアの定点観測

2017-04-01から1ヶ月間の記事一覧

渋カジが、わたしを作った。

// 「渋カジが、わたしを作った。 団塊ジュニア&渋谷発 ストリート・ファッションの歴史と変遷」増田海治郎*1 著(講談社) 1985年、当時主流だったDCブランドに対するカウンターカルチャーとして、アメカジに身を包んだ若者集団“チーム”が渋谷にこつ然と現…

ダビンチ5月号に注目集まる

動きのある雑誌が発売されました。 // 「ダビンチ」5月号(KADOKAWA) 今日だけで20冊も受けました。これは小さな書店にしては大きな成果です。 読者のお目当ては、表紙を飾る星野源さんのようです。「逃げるは恥だが役に立つ」「真田丸」で俳優としてブレイ…

出版社対抗ビジネス書選手権

出版社対抗ビジネス書選手権という企画があると聞きました。 調べてみると書店の店先が凄いことになってます。 // 書店の店頭にビジネス書が山積みされ、その奥に大型ディスプレイを使って”番宣”する出版社員とおもわれる人が映っています。今やデジタルサイ…

北斎漫画、動きの驚異

今日登場した本。 // 「北斎漫画、動きの驚異 」 藤ひさし、田中聡、小林忠 著(河出書房新社) 日本のマンガやアニメの元祖的存在『北斎漫画』。世界美術史にも影響を与えた天才絵師・葛飾北斎は、どのように「動き」を描いたか? 遠近法を巧みに駆使した富…

4月の「このマンガがすごい」ランキング・オトコ編

// 1「それでも町は廻っている」石黒正数 著(少年画報社) 2「ダンジョン飯」九井諒子 著(KADOKAWA) 3「人馬」墨佳遼 著(イースト・プレス) 4「セブンティウイザン」タイム涼介 著(新潮社) 5「潜熱」野田彩子 著(小学館) 6「球場三食」渡辺保…

4月の「このマンガがすごい」ランキング・オンナ編

// 1「百と卍」紗久楽さわ 著(祥伝社) 2「アスタロト・クロニクル」魔夜峰央 著(小学館) 3「雑草たちよ 大志を抱け」池辺葵 著(祥伝社) 4「漫画として現れるであろうあらゆる恋のためのプロレゴメナ」窓ハルカ 著(リイド社) 5「たそがれたかこ…

夜は短し歩けよ乙女 森見登美彦ブームの予感

春になり動きが出始めたこの本 // 「夜は短し歩けよ乙女」森見登美彦 著(KADOKAWA) 「黒髪の乙女」にひそかに想いを寄せる「先輩」は、夜の先斗町に、下鴨神社の古本市に、大学の学園祭に、彼女の姿を追い求めた。けれど先輩の想いに気づかない彼女は、頻…

老後は地獄か?

// 「絶望老人」新郷由起*1 著(宝島社) 近年、「高齢者の貧困」がクローズアップされるようになり、「老後の幸せはカネ次第」との認識が一人歩きを始めた感も拭えない。さらには、「一人ぼっちは不幸」「無縁は罪悪」との決め付けや価値観も世間的にはいま…

2017年春ドラマの原作本(NHK)

2017年春のNHKドラマ。4月・5月から計8本がスタートします。 // コミック発のドラマが最近目立ちますが、8本のうち6本が活字由来のドラマです。 「99.9-刑事専門弁護士-」宇田学 著(扶桑社) 「ツバキ文具店」小川糸 著(幻冬舎) 「八朔の雪」高田…

週間ベスト10

文芸部門のランキングです。 東京青山ブックセンター六本木店調べ(3月20日~26日) // 1「騎士団長殺し :第1部 顕れるイデア編」村上春樹 著(新潮社) 2「愛国とノーサイド 松任谷家と頭山家」延江浩 著(講談社) 3「村上春樹 翻訳(ほとんど)全仕事」…

内澤旬子さんが選んだ三冊

そもそも地方から人が出て行き、過疎になったのには理由があるわけだ・・・ 外側からの視点が地域再生のヒントになります。 // 「「小商い」で自由にくらす (房総いすみのDIYな働き方) 」磯木淳寛 著(イカロス出版) 「地方創生大全」木下斉 著(東洋経済新…

死ぬまでに東京でやりたい50のこと

世界は謎に満ちていて面白い発見が待っている。 // 「死ぬまでに東京でやりたい50のこと」松澤茂信 著(青月社) 客注を受けて初めて知った本。東京の旅ガイドといっても「東京ウォーカー」のような散歩がてらに楽しめる街発見ものとは違って、かなりアクの…

サザビーズで朝食を─競売人が明かす美とお金の物語

美術品とお金の話を綴った本。 // 「サザビーズで朝食を─競売人が明かす美とお金の物語」フィリップ・フック 著(フィルムアート社) シャガール、ミロは、ブルーが多いほど高額に?ゴッホは自殺したからこそ、価値が高まった?アーティストの“狂気”は市場に影…