本屋は燃えているか

ブックストアの定点観測

脚本家のエッセイ

文庫本のベスト3に躍り出たのがこの本。

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「月日の残像」山田太一 著(新潮社)

記憶の片隅から、忘れえぬ情景や深い感情がよみがえる―浅草での幼い日々、父母や早世した四人の兄、大学時代に出会った寺山修司木下恵介の助監督を務めた松竹大船撮影所の思い出、愛読する書物の数々…。「岸辺のアルバム」「想い出づくり」「ふぞろいの林檎たち」など名作ドラマを世に送り出した著者が、苦く切ない記憶とともに自身を静かに回想する。小林秀雄賞受賞。

「往年のテレビドラマを支えた名脚本家のエッセイ集」というところが人気の秘密なのでしょう。入荷早々買い求められる方の多くは年配の放送局員でした。新潮社の雑誌考える人2005年冬号〜2013年夏号連載のエッセイをまとめた文庫です。

倉本聰市川森一向田邦子さんなどメッセージ性の高い脚本家の著作は時代を映し出す鏡だったように思います。いずれにせよこの書店の鉄板商品です。