本屋は燃えているか

ブックストアの定点観測

週間ベスト10 2017.06.27

ランキングです

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東京堂書店神田神保町店調べ(6月27日)

 

1「東京 わざわざ行きたい街の本屋さん」和氣正幸*1 著(ジービー)

エリア別に130店紹介したガイド本です。 160ページ、オールカラーで写真と地図付き。すべてのお店の外観写真と、目印になるものも紹介しているので、道に迷うことなくたどり着けます。 

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tanazashi.hatenablog.com 

 

2「散歩本を散歩する」池内紀 著(交通新聞社

月刊『散歩の達人』の連載「散歩本を散歩する」が書籍化します!
小説・随筆・地図・研究書など、主に東京を舞台としたさまざまな時代・ジャンルの本を「散歩本」とし、ドイツ文学者・エッセイストの池内氏が本に登場する街やスポットを訪ねるエッセイです。池内氏による、著者や本が書かれた時代背景についての解説も魅力で、散歩好き・本好きのかたにぜひオススメしたい一冊です。

散歩本を散歩する (散歩の達人POCKET)

散歩本を散歩する (散歩の達人POCKET)

 

 

3「日本の覚醒のために──内田樹講演集」内田樹 著(晶文社) 

グローバリズムに翳りがみえてきた資本主義末期に国民国家はどこへ向かうのか?これからの時代に宗教が担う役割は? ことばの持つ力をどう子どもたちに伝えるか?
戦中派世代の経験から学ぶべき批評精神とは? 憲法をめぐる議論から
浮かび上がる政権劣化の諸相……日本をとりまく喫緊の課題について、
情理を尽くして語った著者渾身の講演集。
沈みゆくこの国に残された希望の在り処とは?

日本の覚醒のために──内田樹講演集 (犀の教室)

日本の覚醒のために──内田樹講演集 (犀の教室)

 

 

4「書のひみつ」古賀弘幸 著(朝日出版社

書には、千年前を生きた人の「心」が宿っている。王羲之空海良寛漱石―奥深い歴史を知れば、文字を見ること・書くことが楽しくなる。まったく新しい「書」入門!

書のひみつ

書のひみつ

 

 

5「わがクラシック・スターたち 本音を申せば小林信彦 著(文藝春秋

渥美清植木等、喜劇人たちの素顔から、ニコール・キッドマン礼賛、定点観測する夜のラジオまで。「週刊文春」好評エッセイ19弾。 

わがクラシック・スターたち 本音を申せば
 

 

6「ゲンロン0 観光客の哲学」東浩紀 著(ゲンロン)

否定神学マルチチュードから郵便的マルチチュードへ――。
ナショナリズムが猛威を振るい、グローバリズムが世界を覆う時代、新しい政治思想の足がかりはどこにあるのか。
ルソー、ローティ、ネグリドストエフスキー、ネットワーク理論を自在に横断し、ヘーゲルパラダイムを乗り越える。
著者20年の集大成、東思想の新展開を告げる渾身の書き下ろし新著。

ゲンロン0 観光客の哲学

ゲンロン0 観光客の哲学

 

 

7「町を歩いて本のなかへ」南陀楼綾繁 著(原書房) 

本にみちびかれ、ときには本に埋もれそうになりながら、東へ西へ、今日から明日へ。ブックイベントの現場から見えてくること、多様化する本の場所、本が取り持つ縁など、ルポ、書評、エッセイを集大成したヴァラエティな一冊。

町を歩いて本のなかへ

町を歩いて本のなかへ

 

 

8「月の満ち欠け佐藤正午 著(岩波書店

新たな代表作の誕生! 20年ぶりの書き下ろし
あたしは、月のように死んで、生まれ変わる──目の前にいる、この七歳の娘が、いまは亡き我が子だというのか? 三人の男と一人の少女の、三十余年におよぶ人生、その過ぎし日々が交錯し、幾重にも織り込まれてゆく。この数奇なる愛の軌跡よ! さまよえる魂の物語は、戦慄と落涙、衝撃のラストへ。

月の満ち欠け

月の満ち欠け

 

 

9「パーマネント神喜劇万城目学 著(新潮社)

デートの途中、突然時が止まった。動かない街に現れたのは、「神」と名乗る見慣れない二人の男。ペラペラまくしたてる二人に肩を叩かれ戻った世界は、あれ、何かが違う……?
面白さ、神話級! ! アヤしげな「神様」に願いを託し、叶えたり振り回されたりする人たちの、わちゃわちゃ神頼みエンターテインメント。

パーマネント神喜劇

パーマネント神喜劇

 

 

10「食でたどるニッポンの記憶」小泉 武夫 著(東京堂出版) 

終戦直後、野山を駆け回っていた小泉少年のお腹を満たした食べ物、懐かしいふるさとの味、そして戦後西洋化した日本の食卓まで。半世紀以上にわたるさまざまな食べ物との出会いを通して、日本の食文化の移り変わりをたどる。

食でたどるニッポンの記憶

食でたどるニッポンの記憶

 

 

 

*1:ライター。1985年生まれ。早稲田大学文学部卒。2010年よりサラリーマンを続ける傍ら、小さな本屋の魅力を伝える活動「BOOKSHOP LOVER」を始める。現在は独立。Webや雑誌などを中心に、本屋と本に関する活動を多岐にわたり行う