本屋は燃えているか

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地頭力を鍛える

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地頭力を鍛える」細谷功 著(東洋経済新報社) 

地頭力」ブームを巻き起こしたベストセラーが待望の電子書籍化!!

「日本全国に電柱は何本あるか?」といった例題やその解答例から「フェルミ推定」のプロセスを紹介しつつ、「好奇心」「論理的思考力」「直感力」という地頭力のベースとそれらのベースの上に重なる仮説思考力、フレームワーク思考力、抽象化思考力の3つの構成要素とその鍛え方を解説。

「問題解決」を必要とする業務に携わるビジネスパーソンはもちろんのこと、本当の意味での創造的な「考える力」を身につけたいすべての人に贈る、知的能力トレーニングブック。

フェルミ推定*1を解くことを通じて思考の効率を高める"自己啓発書"です。

放送局では、ふだん想像も付かないような世の中の大問題に直面することは珍しくありません。担当者は放送日までに視聴者に対して説得力のある番組をつくらなくてはならないわけですから、本書でいう"地頭"を強くする努力が求められます。

幸いなことに、放送は共同作業であることから、問題が大きくなればなるほどその番組を支えるスタッフは増員されます。一人で思い悩むことはないのです。ここで大切なのは持論にこだわらず議論を受け入れ、情報を開示するという姿勢です。どんなに苦しくても放送は出ます。「三人寄れば文殊の知恵」という解決策が生まれなかったことはありません。

地頭力を鍛える

地頭力を鍛える

 

 

*1:フェルミすいてい、英: Fermi estimate)とは、実際に調査するのが難しいようなとらえどころのない量を、いくつかの手掛かりを元に論理的に推論し、短時間で概算することを指す。フェルミ推定で特に知られているものは、「アメリカのシカゴには何人(なんにん)のピアノの調律師がいるか?」を推定するものである。これはフェルミ自身がシカゴ大学の学生に対して出題したとされている[6]。80年代90年代のアメリカ企業の採用活動でよく行われていた。