「キネマ旬報ベスト・テン90回全史」(キネマ旬報社)
1924年の第1回開催以来、戦争による中断をはさんで 2016年のベスト・テンで90回を数えたキネマ旬報ベスト・テン。
各年度のベスト・テン結果のデータおよびランク入りした全作品の順位紹介を中心に、戦後は各年度の映画状況、興行ベスト・テンや映画界10大ニュース、コラムやデータも充実させた永久保存決定版!
映画関係の本といえばキネマ旬報社が頭に浮かびます。
映画ファンなら”買わざるを得ない本”が発売されました。
キネマ旬報社から、「全史」発売を機会にイベント企画が届きました。
劇映画の放送に携わる上で、要の役割を担うのが映画購入担当者です。
放送にあたって配給会社から放送権というものを買い取ります。
放送権には放送期限が設定されています。
その期間内で何回かの放送ができるという契約です。
この契約には条件がつけられています。
複数の映画を何本かまとめて売り買いするという約束です。
ヒットした映画を一本だけ契約することができないのです。
様々な作品が契約に"福袋"の商品のように詰め込まれているため、
映画の目利きが購入に携わらないと、無駄な権利を手に入れることになります。
全ての映画に目を通すことは物理的にムリなので、
担当者は映画評論誌などに目を通し、作品の内容や評価を頭に入れます。
キネマ旬報の本は、担当者にとって欠かすことのできない必携本といえます。