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「世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事」

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「世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事」津川友介 著(東洋経済新報社

事実をして語らしめるというのは番組作りの鉄則だといいます。

書籍についてもおなじことです。

出典が明記されていない本はいくら説得力のある内容であっても信憑性はないといっても過言ではありません。

では事実=物証(エビデンスといいますが)がしっかり用意されていた場合はどうでしょうか。

この書籍はあくまで相関性の記述であって因果性の説明ではない。

エビデンスに基づいた良い食品・悪い食品の分類というアプローチはこの類の書籍では貴重なアプローチであり、冒頭からワクワクさせてくれる。

しかし、最終的な結果としては
・白米より玄米が良い
・青魚は体に良い
・オリーブオイルは体に良い

・・・・・これ、もう皆知ってることでは?

 知っていることの裏付けを取る本として捉えると著者のメッセージが頭に入ります。