「世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事」津川友介 著(東洋経済新報社)
事実をして語らしめるというのは番組作りの鉄則だといいます。
書籍についてもおなじことです。
出典が明記されていない本はいくら説得力のある内容であっても信憑性はないといっても過言ではありません。
では事実=物証(エビデンスといいますが)がしっかり用意されていた場合はどうでしょうか。
この書籍はあくまで相関性の記述であって因果性の説明ではない。
エビデンスに基づいた良い食品・悪い食品の分類というアプローチはこの類の書籍では貴重なアプローチであり、冒頭からワクワクさせてくれる。
しかし、最終的な結果としては
・白米より玄米が良い
・青魚は体に良い
・オリーブオイルは体に良い
・・・・・これ、もう皆知ってることでは?
知っていることの裏付けを取る本として捉えると著者のメッセージが頭に入ります。
世界一シンプルで科学的に証明された究極の食事
ハーバード大学を経てUCLA助教授として活動する医師が、あなたに教える不動のルール
健康になるための「体に良い食品」はこれだけ!
あらゆる食品をエビデンスベースで5グループに分類
●バターコーヒーは×
●グルテンフリーは×
●100%果汁でもジュースは×
●βカロテンは×
●白米は×
今あなたが信じている健康情報は本当に正しい情報でしょうか。
お医者さんや栄養士さんが言っていたから正しいと思っていないでしょうか。
専門の資格を持っていると正しいことを発信しているように見えますが、そうとは限りません。
せっかく健康意識の高い人が、テレビや本の誤った情報を信じてしまうことで、
その努力が無駄になったり、不健康になってしまうのはとても残念なことです。
実は、巷に溢れる「体に良い食事」には、個人の経験談だったり、
健康に良いという研究結果がごく少数のものも含まれています。
本書では、最新の膨大な研究論文をもとに複数の質の高い研究で
体に良いことが科学的に証明されている食事を紹介しています。
まずは2週間ほど本書で説明している食事法を続けてみてください。
自分の体が変わってきたことを実感できるようになるはずです。