「ある世捨て人の物語: 誰にも知られず森で27年間暮らした男」マイケル・フィンケル 著(河出書房新社)
孤独死、無縁社会・・・都会の孤独が現代社会のテーマとしてクローズアップされています。
お一人様の人生を選ぶ、もしくは選ばざるを得ない人たちが増えているからかもしれません。
自分が選んだ道であるならば、生き方に納得もできます。
しかし、自分が信じる道を選べなかった人にとって、不安に満ちた世界が待ち構えていることを、こうしたキーワードは象徴しています。
社会との接点を自ら絶って、一人きりで生きてみる。
世間の常識からは「世捨て人」と呼ばれる生き方に積極的に関わっていった時、孤独や無縁といった言葉は意味を持つのでしょうか。ケーススタディとして話題となった本が翻訳されました。