本屋は燃えているか

ブックストアの定点観測

辻山良雄さんが薦める新刊 2017.04.30

新しい本に出会うには、信頼できる選者が薦める本を手に取るのが早道です。

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大型書店「リブロ池袋本店」の元統括マネージャー。同店閉店後に退職し、荻窪に「Title」という自分の店を開いた辻山良雄さんが薦める本です。

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「国のない男」カート・ヴォネガット 著(中央公論新社

人間への絶望と愛情、そしてとびきりのユーモアと皮肉。世界中の読者に愛された、戦後アメリカを代表する作家、ヴォネガット。その遺作となった当エッセイで軽妙に綴られる現代社会批判は、まるで没後十年を経た現在を予見していたかのような鋭さと切実さに満ちている。この世界に生きるわれわれに託された最後の希望の書。

 

「建築文学傑作選」青木淳 著(講談社

建築学科の必読書は谷崎「陰翳礼讃」であるという。文学と建築。まったく異なるジャンルでありながら、そのたたずまいやなりたちに文学を思わせる建築、そして構造、手法に建築を思わせる文学がある。構成、位相、運動、幾何学、連続/不連続――日本を代表する建築家が選び抜いた、既存の読みを覆す傑作“建築文学”十篇。

建築文学傑作選 (講談社文芸文庫)

建築文学傑作選 (講談社文芸文庫)

 

 収録作品
須賀敦子ヴェネチアの悲しみ」
開高健「流亡記」
筒井康隆「中隊長」
川崎長太郎「蝋燭」
青木淳悟「ふるさと以外のことは知らない」
澁澤龍彦「鳥と少女」
芥川龍之介「蜃気楼」
幸田文「台所のおと」
平出隆「日は階段なり」
立原道造「長崎紀行」

文学空間の中に行き交う光、音、文章の構造への楽しみが新たな<読み>を誘う。

 

「捨てる女」内澤旬子 著(朝日新聞出版)

乳がん治療の果てに、突然あたしは何もない部屋に住みたくなった──。生活道具や家具、長年蒐集してきたお宝本、ついには配偶者まで!! 40年の人生で溜め込んだすべてのものを切り捨てまくる、捨て暮らしエッセイ。

捨てる女 (朝日文庫)

捨てる女 (朝日文庫)

 

次から次へとモノが捨てられる様は痛快。

 

週間ベスト10 2017.04.30

総合部門のランキングです。 

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日販調べ(4月17日~23日)

 

1「蜜蜂と遠雷恩田陸 著(幻冬舎

俺はまだ、神に愛されているだろうか?ピアノコンクールを舞台に、人間の才能と運命、そして音楽を描き切った青春群像小説。

蜜蜂と遠雷

蜜蜂と遠雷

 

 

2「儒教に支配された中国人と韓国人の悲劇」ケント・ギルバート 著(講談社) 

 

3「九十歳。何がめでたい」佐藤愛子 著(小学館) 

九十歳。何がめでたい

九十歳。何がめでたい

 

 

4「か「」く「」し「」ご「」と「」住野よる 著(新潮社)

みんなは知らない、ちょっとだけ特別なちから。そのせいで、君のことが気になって仕方ないんだ―きっと誰もが持っている、自分だけのかくしごと。5人のクラスメイトが繰り広げる、これは、特別でありふれた物語。共感度No.1の青春小説!

か「」く「」し「」ご「」と「

か「」く「」し「」ご「」と「

 

 

5「名探偵コナン から紅の恋歌」水稀しま 著(小学館

 

6「うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち田中圭一 著(KADOKAWA

著者自身のうつ病脱出体験をベースにうつ病からの脱出に成功した人たちをレポート。うつ病について実体験から知識を学べ、かつ悩みを分かち合い勇気付けられる、画期的なドキュメンタリーコミック!

うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち

うつヌケ うつトンネルを抜けた人たち

 

 

 

7「素敵な日本人 東野圭吾短編集」東野圭吾 著(光文社)

たとえば、毎日寝る前に一編。ゆっくり、読んでください。豊饒で多彩な短編ミステリーが、日常の倦怠をほぐします。意外性と機知に富み、四季折々の風物を織り込んだ、極上の九編。読書の愉楽を、存分にどうぞ。

素敵な日本人 東野圭吾短編集

素敵な日本人 東野圭吾短編集

 

 

 

8「応仁の乱 - 戦国時代を生んだ大乱」呉座勇一 著(中央公論新社

室町後期、京都を戦場に繰り広げられた内乱は、なぜあれほど長期化したのか。気鋭の研究者が戦国乱世の扉を開いた大事件を読み解く。

応仁の乱 - 戦国時代を生んだ大乱 (中公新書)

応仁の乱 - 戦国時代を生んだ大乱 (中公新書)

 

 

9「いのちの車窓から」星野源 著(KADOKAWA

星野源が、雑誌『ダ・ヴィンチ』で2014年12月号より連載をスタートした、エッセイ「いのちの車窓から」に、書き下ろしを加えて単行本化。
ドラマ「逃げ恥」、「真田丸」、大ヒット曲「恋」に2度目の「紅白」出演と、怒涛の駆け上がりを見せた2年間の想い、経験、成長のすべてがここに。
星野源の面白さと、哲学と、精確さのすべてを注ぎ込んだ、誠意あふれるエッセイ集。

いのちの車窓から

いのちの車窓から

 

 

10「がんで余命ゼロと言われた私の死なない食事」神尾哲男 著(幻冬舎

そうだ!料理で病気を治すんだ!末期がんを宣告されて14年。調味料をすべて変える。旬の食材を皮まで食べる。“奇跡のシェフ”、昔の日本食をヒントに辿りついた命の食事法。

がんで余命ゼロと言われた私の死なない食事

がんで余命ゼロと言われた私の死なない食事

 

 

 

U-29「書店店長・ライター」に共感しました

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川代紗生さん(24)は、福岡市にある書店の店長。店のブログの人気ライターとしても活躍している。そんな彼女がこの冬挑んだのは小説を書くこと。その理由とは?

4月25日に放送されたNHKのドキュメンタリー番組は書店員が主役でした。

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人生デザイン U-29「書店店長・ライター」の舞台は福岡市の天狼院書店です。天狼院書店は天狼院秘本で知られる個性的な書店です。

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一般の書店なら書棚が並ぶスペースが、座って本が読める広い空間になっています。

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福岡のこの店は、池袋に本店を持つ天狼院が出店したもの。店主の三浦崇典さんは書店員から独立して店を持った立志伝中の人物として書店員の間で知られています。

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三浦さんにとって、書店とはただ漫然と本を売るのではなく、情報としての本を提供する場が理想なのだそうです。談話室のような空間を作ったり、書籍のテーマに合わせた講習会を開いたりと様々な試みを続けています。

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試みの一つが「部活動」。

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例えば写真関連の本を特集する場合は、写真のノウハウを持つ講師による講習会を企画します。f:id:tanazashi:20170429215229p:plain

プロのカメラマンが直接聞きの操作方法を教えることで、読者が理解を深めるという仕組みです。人と人が直接触れ合うことで活字に書いてあること以上の交流が深まることから、書店の高感度も高まるといいます。

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番組では福岡店店長の川代紗生さんの仕事に密着しながら、新しい形の書店のあり方を伝えていました。「モノよりコト」が価値を持つ時代のちょっとスローな仕事のあり方に、憧れを感じました。

 川代紗生@福岡天狼院(@kawashirosaki)さん | Twitter

お金を払ってでも働きたい場所・天狼院書店について《川代ノート》 - 天狼院書店 

tanazashi.hatenablog.com

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ananの噓

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「ananの噓」酒井順子 著(マガジンハウス)

 an・anにダマされて、女は大人になる。創刊から45年。アンアン2000号までを振り返る!巻末スペシャル対談:江原啓之さんと語る、「アンアンの嘘」のホント。

2016年4月13日(水)発売号で女性ライフスタイル誌『an・an』は通巻2000号を迎えました。こうした記念号は振り返り企画で埋め尽くされます。記念号の内容もそれでした。しかし、多少の浮沈はありながらも高度成長からバブル、そして現代と46年間にわたって発行されてきた雑誌の重みは十分に伝わってきました。

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雑誌の創刊から2000号までの道のりを、酒井順子さんが1年半にわたってたどったエッセイ。日本女性の生き方の変遷や、女性誌の歴史を読み解くキーワードは「嘘」という視点は同性でなければなかなか書けるものではありません。

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それにしても地下鉄・表参道駅で展示された46年分の表紙は壮観な眺めです。

ananの?

ananの?

 

 

週間ベスト10 2017.04.25

ランキングです

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東京堂書店神田神保町店調べ(4月25日)

 

 

1「たべるのがおそい3」(書肆侃侃房) 

小説と翻訳と短歌を中心にした文学ムック
わたしたちは誰もが重力というものに支配されています。「たべるのがおそい」は、その重力を少し弱めてみたいと思っています。読んでいるあいだ、少し動きやすく、歩きやすい、それがこの一風変わったタイトルの文学誌の目標です。西崎憲(編集長)

文学ムック たべるのがおそい vol.3

文学ムック たべるのがおそい vol.3

 

 

2「蜜蜂と遠雷恩田陸 著(幻冬舎) 

蜜蜂と遠雷

蜜蜂と遠雷

 

 

3「北海タイムス物語」増田俊也 著(新潮社) 

破格の低賃金、驚異の長時間労働、 そして、超個性的な同僚たち……
『七帝柔道記』の続編は、新人新聞記者の奮闘を描く 熱血お仕事小説! 「仕事っていうのはな、恋愛と同じなんだ。
お前が好きだって思えば向こうも好きだって言ってくれる」
平成2年(1990年)。全国紙の採用試験にすべて落ち、北海道の名門紙・北海タイムスに入社した野々村巡洋。縁もゆかりもない土地、地味な仕事、同業他社の6分の1の給料に4倍の就労時間という衝撃の労働環境に打ちのめされるが、そこにはかけがえのない出会いがあった――休刊した実在の新聞社を舞台に、新入社員の成長を描く感動作。

北海タイムス物語

北海タイムス物語

 

 

4「BUTTER」柚木麻子 著(新潮社)

結婚詐欺の末、男性3人を殺害したとされる容疑者・梶井真奈子。世間を騒がせたのは、彼女の決して若くも美しくもない容姿と、女性としての自信に満ち溢れた言動だった。週刊誌で働く30代の女性記者・里佳は、親友の伶子からのアドバイスでカジマナとの面会を取り付ける。だが、取材を重ねるうち、欲望と快楽に忠実な彼女の言動に、翻弄されるようになっていく―。読み進むほどに濃厚な、圧倒的長編小説。

BUTTER

BUTTER

 

 

5「勉強の哲学 来たるべきバカのために」千葉雅也 著(文藝春秋

人生の根底に革命を起こす「深い」勉強、その原理と実践。勉強とは、これまでの自分を失って、変身することである。だが人はおそらく、変身を恐れるから勉強を恐れている。思想界をリードする気鋭の哲学者による本格的勉強論。

勉強の哲学 来たるべきバカのために

勉強の哲学 来たるべきバカのために

 

 

6「子どもたちの階級闘争――ブロークン・ブリテンの無料託児所から」ブレイディ みかこ 著(みすず書房

「政治は議論するものでも、思考するものでもない。それは生きること
であり、暮らすことだ。」
英国移民で一児の母でもある保育士ライターが放つ、渾身の一冊。

 

 

7「神田神保町書肆街考: 世界遺産的“本の街”の誕生から現在まで」鹿島茂 著(筑摩書房

 

 

稀代の古書店街として世界に名をとどろかす「神田神保町」はいかにして出来上がったか。そこに蝟集した書店、出版社、取次、大学、語学学校、専門学校、予備校、映画館etc.さまざまな記憶と記録を縦横無尽に召喚し、日本近代を育んだ“特異点”の全貌を描き出す!

 

8「月の満ち欠け」佐藤正午 著(岩波書店

新たな代表作の誕生! 20年ぶりの書き下ろし
あたしは、月のように死んで、生まれ変わる──目の前にいる、この七歳の娘が、いまは亡き我が子だというのか? 三人の男と一人の少女の、三十余年におよぶ人生、その過ぎし日々が交錯し、幾重にも織り込まれてゆく。この数奇なる愛の軌跡よ! さまよえる魂の物語は、戦慄と落涙、衝撃のラストへ。

月の満ち欠け

月の満ち欠け

 

 

9「断裁処分」藤脇邦夫 著(ブックマン社)

もしも、2017年4月1日に消費税10%が施行されていたら―――。
出版不況の中、窮地に陥った経営破綻寸前の老舗出版社が最後の財産として残しておいた版権をめぐって、
暗躍する出版業界の俗物たちが巻き起こす狂騒と波乱。
消費税10%の施行日に向かって、大手出版社、広告代理店、印刷所、製紙会社、作家、取次、書店、外資まで巻き込んだ一大買収劇が始まる。

誰が最後に「本」を救うのか。 読みだしたら止まらない!
謎だらけの出版業界の仕組みをリアル過ぎる筆致で描いた、今までにない出版業界小説!
一寸先は闇の出版業界から、そろそろ足を洗いたいと思っている出版社、書店、取次会社、エージェント、作家ほかすべての関係者へ。
その決断は、この本を読んでからにしてください。

東京堂神田神保町店周辺には出版関連でメシを食っている人が多いことからランクインしたものと見られます。小説としての評価は・・・

物語としては欠点が多いので、フィクションにせず、業界本としてくれたほうがまだ良かったです。

断裁処分

断裁処分

 

 

10「本人に訊く〈2〉おまたせ激突篇」椎名誠目黒考二 著(椎名誠旅する文学館) 

2017年2月現在、著作数267作。『南国かつおまぐろ旅』(’94)から『大漁旗ぶるぶる乱風編―にっぽん・海風魚旅4』(’05)まで89作の裏事情をきく!著者シーナvs.書評家メグロ。全著作検証第2弾!

本人に訊く〈2〉おまたせ激突篇

本人に訊く〈2〉おまたせ激突篇

 

 

東直子さんが薦める文庫この新刊! 2017.04.23

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歌人・評論家の東直子さんが薦める文庫です。 

「離陸」絲山秋子 著(文藝春秋

国交省から矢木沢ダムに出向中の佐藤弘のもとへ、ある夜、見知らぬ黒人が訪れる。「女優の行方を探してほしい」。昔の恋人はフランスで、一人息子を残して失踪していた。彼女の足跡を辿る旅は、弘の運命を意外な方向へ導いていく。“生きている者は皆、離陸を待っているのだ”。静かな祈りで満たされた傑作長編小説。

離陸 (文春文庫)

離陸 (文春文庫)

 

 主人公のもとに突如現れた黒人から、昔の恋人の行方を尋ねられる、というミステリー仕立てで始まる長編。

  

「ふたつのしるし」宮下奈都 著(幻冬舎

美しい顔を眼鏡で隠し、田舎町で息をひそめるように生きる優等生の遙名。早くに母を亡くし周囲に貶されてばかりの落ちこぼれの温之。遠く離れた場所で所在なく日々を過ごしてきた二人の“ハル”が、あの3月11日、東京が出会った―。何度もすれ違った二人を結びつけた「しるし」とは?出会うべき人と出会う奇跡を描いた、心ふるえる愛の物語。

ふたつのしるし (幻冬舎文庫)

ふたつのしるし (幻冬舎文庫)

 

 二十年以上の歳月を描いた長編。今こそ必要な静かな希望が、胸に消え残る。

 

バン・マリーへの手紙」堀江敏幸 著(中央公論新社

バン・マリー」(bain-marie)とは仏語で「湯煎」の意味。心に浮かぶ淡い想念を、ゆっくり湯煎にかけるように味わい、繊細な言葉で綴ったエッセイ集。「牛乳は、噛んで飲むものよ」と幼稚園の先生に教えられた遠い昔のこと、中原中也の詩にひそむ「退屈」へ辿りつく修学旅行の思い出など、著者の精緻にして柔らかな感性が、時間をかけて奥深くまで火を通す湯煎のように心を温める。

バン・マリーへの手紙 (中公文庫)
 

 ある言葉を鍵として出来事や書物の記憶が重なりあい、あたたかで知的な、言語の「湯煎」を存分に味わえる。

第21回手塚治虫文化賞

マンガ文化に大きな足跡を残した手塚治虫の業績を記念する第21回(2017年)手塚治虫文化賞が決まり、4月25日公表されました。

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花に染むくらもちふさこさん 

比々羅木神社の息子・圓城陽大は兄・陽向、従姉妹の雛と共に弓道に励んでいた。神社の隣の畳店の娘・宗我部花乃は、陽大の流鏑馬姿を見て心を打たれて弓道を始め、現在は圓城兄弟と共に倭舞中学の弓道部で弓を引く日々。しかしある日、比々羅木神社の宝物殿から出火、その中には……!?

花に染む 8 (クイーンズコミックス)

花に染む 8 (クイーンズコミックス)

 

 

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雲田はるこさん
昭和元禄落語心中』(講談社)で落語を巡る愛憎劇に高座の巧みな描写を織り交ぜた清新な表現に対して 

 

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『夜廻り猫』深谷かほるさん

ある夜、Twitterから生まれた8コマ漫画「夜廻り猫」。涙の匂いをたどって心に寄り添うためにやってくる夜廻り猫こと遠藤平蔵。傷つき涙する者を励ますために毎夜、現れる。そんな平蔵と共に夜廻りをする子猫と陰から見守る片目の猫・ニイ、飼い主を振り回すワガママな猫・モネなど個性豊かなキャラクターが勢ぞろい!!

夜廻り猫(1) (ワイドKC モーニング)

夜廻り猫(1) (ワイドKC モーニング)

 

 

tanazashi.hatenablog.com

 

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秋本治さん
こちら葛飾区亀有公園前派出所』(集英社)40年の連載完結に対して