本屋は燃えているか

ブックストアの定点観測

2016-01-01から1年間の記事一覧

佐々木幹郎さんが選んだ今年の三点

2016私の三冊 // 佐々木幹郎*1さんが選んだ今年の三冊。 1「まだ空はじゅうぶん明るいのに」伊藤悠子 著(思潮社) 2「ベルリン詩篇」冨岡悦子 著(早川書房) 3「空閑風景」齋藤恵美子 著(思潮社) 1「まだ空はじゅうぶん明るいのに」伊藤悠子 著(思…

野崎六助さんが選んだ今年の三冊

2016私の三冊 // 野崎六助*1さんが選んだ今年の三冊。 1「23000: 氷三部作3 (氷三部作 3) 」ウラジーミル ソローキン 著(河出書房新社) 2「パードレはそこにいる」サンドローネ・ダツィエーリ 著(早川書房) 3「ガラパゴス」相場英雄 著(小学館) 1…

縄田一男さんが選んだ今年の三冊

2016私の三冊 // 縄田一男*1さんが選んだ今年の三冊。 1「沈黙法廷」佐々木譲 著(新潮社) 2「異端者」勝目梓 著(文藝春秋) 3「長谷川伸の戯曲世界 ― 沓掛時次郎・瞼の母・暗闇の丑松」鳥居明雄 著(ぺりかん社) 1「沈黙法廷」佐々木譲 著(新潮社)…

竹内薫さんが選んだ今年の三冊

2016私の三冊 // 竹内薫*1さんが選んだ今年の三冊。 1「精霊の箱」川添愛 著(東京大学出版会) 2「「不登校」は天才の卵」阿部伸一 著(宝島社) 3「経済数学の直観的方法 マクロ経済学編」長沼伸一郎 著(講談社) 1「精霊の箱」川添愛 著(東京大学出…

井上章一さんが選んだ今年の三冊

2016私の三冊 // 井上章一*1さんが選んだ今年の三冊。 1「謎のアジア納豆―そして帰ってきた〈日本納豆〉」高野秀行 著(新潮社) 2「文明開化がやって来た―チョビ助とめぐる明治新聞挿絵」林丈二 *2 著(柏書房) 3「ジャズメン、ジャズを聴く」小川隆夫 …

陣野俊史さんが選んだ今年の三冊

2016私の三冊 // 陣野俊史*1さんが選んだ今年の三冊。 // 1「BB/PP」松浦寿輝 著(講談社) 2「野良ビトたちの燃え上がる肖像 」木村友祐 著(新潮社) 3「アメリカーナ」チママンダ・ンゴズィ・アディーチェ 著(河出書房新社) 1「BB/PP」松浦寿輝 著…

モンティ・パイソンはお笑いの聖書だ・・と強く思う。

// 「モンティ・パイソンができるまで―ジョン・クリーズ自伝」ジョン・ クリーズ 著(早川書房) 須田泰成氏(コメディライター/プロデューサー。『モンティ・パイソン大全』著者)推薦「同級生に『チーズ! 』と野次られた少年が笑いで世界を変えるまで。パイ…

エコノミストが選ぶ経済図書ベスト10

経済図書の年間ベストです。 日本経済新聞(12月25日) // 1「21世紀の不平等」アンソニー・B・アトキンソン 著(東洋経済新報社) 2「サービス立国論―成熟経済を活性化するフロンティア」森川正之*1 著(日本経済新聞出版社) 3「行動経済学の逆襲」リチ…

2016年の出版事情

出版科学研究所がまとめた今年の書籍・雑誌の推定販売金額(1~10月)し前年同期比4%減の1兆2266億円といいます。減少幅は通年(1~12月)でもおおむねこの程度と観られ、昨年(2015年)の前年度比5%減という値ゆーより、少し改善する見込みのようです。…

週間ベスト10

文庫部門のランキングです。 紀伊國屋書店全店調べ(12月12日~18日) // 1「雪煙チェイス」東野圭吾 著(実業之日本社) 2「首折り男のための協奏曲」伊坂幸太郎 著(新潮社) 3「殺人犯はそこにいる」清水潔 著(新潮社) 4「ぼくは明日、昨日のきみと…

笑いのテロリストが映画を爆撃 江頭2:50のパニック・イン・エィガ館

映画番組担当者を除いて、時間が不規則な放送局員にとって娯楽の一つは他人様がつくった映像作品を観ること。(映画番組担当者はそれが仕事なので「娯楽ではない」と言っています)しかし、ロードショーを見損ねたまま、話題の作品を忘れてしまうこともあり…

ETV特集「空にいるあなたへ~岩手・陸前高田“漂流ポスト”~」

いとうせいこう氏の「想像ラジオ」*1は震災によって引き裂かれた絆を描いた話題作でした。 それまで生きてきた現実から突然引きはがされ、生死の整理が出来ぬまま苦悩する人たちの思いにどう寄り添うか。支える私たちに必要な視点は「想像力」なのかもしれま…

ペンギンゴコロ

最近書店スタッフの間で話題になっているのがこの本(たち) // 「ペンギンゴコロ」さかざきちはる*1著(文溪堂) わたしのココロはペンギンの形をしている。ペンギンなのでもちろん白と黒にぬりわけられている。後ろ向きになりがちな心や、迷子になりそうな…

週間ベスト10

ランキングです。 東京堂書店神田神保町店調べ(12月20日) // 1「おすすめ文庫王国2017」本の雑誌社 編(本の雑誌社) 2「ぐうたら上等」中野翠 著(毎日新聞出版) 3「BOOK5 22号 特集:年末恒例アンケート 今年の収穫」トマソン社(トマソン社) 4「ゲ…

週間ベスト10

ランキングです。 丸善丸の内本店調べ(12月20日) 9位と10位にやせるおかずが入ってます。 tanazashi.hatenablog.com // 1「進化したITが実現する企業変革の新法則」淀川高喜 著(日経BP社) 2「なぜ、日本人は考えずにモノを買いたいのか? 」 野村…

このミステリーがすごい2017 海外部門

このミステリーがすごい2017 海外部門のランキングです。 // 1「熊と踊れ」アンデシュ・ルースルンド 著(早川書房) 2「ザ・カルテル」ドン・ウィンズロウ 著(KADOKAWA/角川書店) 3「ミスター・メルセデス」スティーヴン・キング 著(文藝春秋) 4「…

スーパーで買っていい食品 買ってはダメな食品

// 「スーパーで買っていい食品 買ってはダメな食品 ―食の現場のホントのところがわかる本」河岸宏和*1 著(さくら舎) “食品のプロ"が明かす驚きの裏事情! 本書は食品を「作る・運ぶ・売る」現場の裏事情にくわしい“食品のプロ"が、本音で明かす食品の買い…

週間ベスト10

新書部門のランキングです。 丸善丸の内本店調べ(12月1日~7日) // 1「世界観」佐藤優 著(小学館) 2「銀行激変を読み解く」廉了 著(日本経済新聞出版社) 3「グローバリズム以後 アメリカ帝国の失墜と日本の運命」エマニュエル・トッド 著(朝日新聞…

家を買うオンナを描いた「プリンセスメゾン」

BSプレミアムで放送されていた「プリンセスメゾン」が12月13日(火)最終回を迎えました。一人暮らしの女性が、コツコツ貯めたお金で自分の家(マンション)を買いたいと夢見ながら、少しずつ変わっていく姿を描いたこのドラマは20代の女性層を中心に静かな…

科学者と軍事研究との危うい関係

// 「ヒトラーと物理学者たち――科学が国家に仕えるとき」 フィリップ・ボール 著、 池内 了、小畑 史哉 翻訳(岩波書店) 権力や名声には無関係と思える科学や科学者が、結果として政権に奉仕することになっていったのはなぜか。プランク、ハイゼンベルク、…

週間ベスト10

ランキングです。 東京堂書店神田神保町店調べ(12月13日) // 1「ゲンロン4 現代日本の批評III」東浩紀 編集、梅沢和木 イラスト、 浅田彰、山口二郎、津田大介、佐々木敦、市川真人 (ゲンロン) 2「おすすめ文庫王国2017」本の雑誌編集部 編(本の雑誌…

美しすぎるキャラクターが辿るナゾの旅・寝台鳩舎

コミックコーナーの書店員推薦本です。 // 「寝台鳩舎」鳩山郁子*1 著(太田出版) 戦時下の空に、機密を運ぶ任務を担いながら、無数に散っていった軍鳩(ぐんきゅう)。どこにも帰り着くことができなかった彼らの魂と、少年ダヴィーの心の交流を描く。魂を激…

週間ベスト10

新書部門のランキングです。 大阪・ジュンク堂書店大阪本店調べ(11月27日~12月3日) // 1「危機対応のプロが教える! 修羅場の説明力」小野展克、池田聡 著(PHP研究所) 2「応仁の乱 - 戦国時代を生んだ大乱」呉座勇一 著(中央公論新社) 3「グローバ…

このマンガがすごい!2017 オンナ編

このマンガがすごい!2017 オンナ編のランキングです。 // 1「金の国 水の国」岩本ナオ 著(小学館) 2「春の呪い」小西明日翔 著(一迅社) 3「さびしすぎてレズ風俗に行きましたレポ」永田カビ 著(イースト・プレス) 4「深夜のダメ恋図鑑」尾崎…

このマンガがすごい!2017 オトコ編

このマンガがすごい!2017 オトコ編のランキングです。 // 1「中間管理録トネガワ」萩原天晴 著(講談社)*福本伸行 協力 2「私の少年」高野ひと深 著(双葉社) 3「ファイアパンチ」藤本タツキ 著(集英社) 4「うめざわしゅん作品集 パンティスト…

このミステリーがすごい2017 国内部門

このミステリーがすごい2017 国内部門のランキングです。 // 1「涙香迷宮」竹本健治 著(講談社) 2「静かな炎天」若竹七海 著(文藝春秋) 3「真実の10メートル手前」米澤穂信 著(東京創元社) 4「半席」青山文平 著(新潮社) 5「許されようとは思い…

むつかしいことをシンプルに言ってみた・・という本

美術・デザインコーナーに登場した本はタイトルからして愚直。でも誰にでもわかりやすく説明することはとても難しいことだと思います。 // 「ホワット・イズ・ディス?:むずかしいことをシンプルに言ってみた」ランドール・ マンロー 著(早川書房) ものごと…

危険ドラッグの基礎知識

取材・報道現場の関心を集めています。基礎テキストとしてでしょうか、問い合わせがありました。 // 「危険ドラッグの基礎知識」舩田正彦 著(講談社) 社会問題となっている危険ドラッグ。その正体について、薬学的観点を中心にわかりやすく解説。取り締ま…

「共同通信ニュース予定」が築く摩天楼

そびえ立つ摩天楼。トランプタワーではありません。取材系マスコミ人必携の予定表です。 // 「共同通信ニュース予定2017」一般社団法人共同通信社編集局予定センター 編(共同通信社) 2017年1月1日から12月31日まで1年間の国内外の政治、経済、スポーツ、文…

「やせるおかず」三兄弟に敬礼っ

実用書コーナーで今人気の本です。 やせるおかずの三兄弟?もっと兄弟が控えているようです。 // 実用番組の横綱といえば「料理番組」です。食欲を満たし、作りやすく、健康で家計にもやさしい献立は、なかなか自分だけでは作りきれません。そんなときに頼り…